「っ!!!はッ…?!」
なんて季威の言葉を飲み込んだ瞬間に発狂してしまった。
それと同時に唇に温かいものが触れる。
は……?
なに……これ…、は……?
脳が麻痺したように何が起こったのか上手く認識できない。
ただわかるのは距離が数ミリ程度くらいの、ほんとすぐ近くに季威の顔があること。
「ね、ドキドキした?」
……っ。
怖いくらい甘くて悪い小悪魔のような笑顔。
ぺろりと唇を舐めて、憂俐の唇あっまと呟いたところでやっとキスをされたと気づく。
「……っ、お、お前…ッ何がしたいの…?」
噛みまくってこれじゃあ動揺してますっていうのがバレまくりだ。
全くいつものポーカーフェイスが効かない。
「んー?だって、憂俐がほんとのこと言わないし?それでもさ、もしかしたら同じ気持ちかもしれないって思ったら誰でもアタックするよね〜っ。」
「……は?」
同じ気持ち……?
いつも何一つ"同じ"になれなかった俺らが……?


