旧い自分にさよならを告げて、 ありったけの後悔を抱きしめて、 透明をめいっぱい吸い込むと、涙の味がした。 透明なぼくらは、この結末を信じない。 透明なままなら、まだ信じたくない。 （原題：透明なぼくらは、この結末を信じない） 2020.9.1追記　本編は書籍改稿前のものです。書籍とは異なる部分があります。 2020.12.28追記　全話公開しました。

あなたが今いちばん食べたいものは何ですか？ ボリュームのある肉料理？　さっぱりした和食？　もしかしたらスイーツかも。 でも、疲れているときや悲しいとき、本当に食べたいものがわからなくなったら。 そのときは『こころ食堂』にいらしてください。 合言葉は「おまかせで」。 ちょっと無愛想だけど優しい店主と、笑顔が取り柄の新米店員が、あなたの心に届く料理を用意してお待ちしています。 【この作品は一話のみの試し読み版になります】 ☆2019.8.28　スターツ出版文庫より発売☆ 重版&続刊決定しました‼︎ シリーズ第二弾は2020.1.28発売‼︎

『新米パパの双子ごはん』、2020年7月28日、スターツ出版文庫様から発刊。全編書き下ろしです。 プロローグを公開させていただきます！なお、書籍版とは細かな表現など若干の違いがありますが、ご了承ください。 -------------------------------------- 情に厚く突っ走りがちな営業マンの兄・拓斗と、頭はキレるが感情表現は苦手な大学准教授の弟・海翔。 ふたりが暮らす家に突然「パパ！」と四歳の双子・心陽と遥平が転がり込んできた。 小さなふたりに見覚えはないが、まったく身に覚えがない訳ではない兄弟……。 どちらが父親なのか、母親が誰なのか、謎だらけ。けれども、拓斗の下手な手料理を満面の笑みで頬張る食いしん坊な双子を見ているうち、いつの間にか愛情のようなものが芽生え……。 不器用な男ふたりのパパ修行が始まる!?