最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『妥協したくない女が妥協すらされなかった話』は、「どうせ結婚するなら、誰もが羨むような完璧な男性がいい」と考える麗子のお話です。
友人・美南から結婚報告を受けた麗子は、その相手を年収や見た目だけで判断し、「妥協婚」だと馬鹿にします。
けれど、美南にとって彼は妥協して選んだ相手ではありませんでした。
心から尊敬し、この人と人生を歩んでいきたいと思えた人。
それでも麗子には、その価値がわかりません。
人を年収や職業、容姿といった「条件」で判断し、自分より上か下か、羨ましいか羨ましくないかで幸せを測ってしまう。
そして、自分は選ぶ側なのだと思い込み続ける麗子。
けれど、恋愛も結婚も、どちらか一方だけが相手を選ぶものではありません。自分が相手を見ているように、相手もまた自分を見ています。
麗子が「この男はなし」「この程度なら妥協」と相手を値踏みしている間にも、麗子自身もまた誰かから「人生を共に歩みたい相手なのか」を見られていました。
この物語で描きたかったのは、「理想を下げなければ結婚できない」ということではありません。
理想を持つことも、譲れない条件を持つことも、それ自体は決して悪いことではないと思います。
ただ、その条件の向こう側には、一人の人間がいる。そして幸せは、他人から羨ましがられるためのものでも、誰かに勝つためのものでもありません。
美南が麗子に言った、
「妥協って言葉は、人に対して使う言葉じゃないと思う」
という言葉には、そんな思いを込めました。
――とはいえ。これだけいろいろなことが起きても、麗子は最後まで、「あたしが未だに結婚できないのは……全部、アイツらのせいだ」と思っています。
反省しない。
自分を疑わない。
そして、とにかく人のせい。
そんな麗子だからこそ、この物語のタイトルは、『妥協したくない女が妥協すらされなかった話』となりました。
果たして麗子が本当に探していたのは、「理想の結婚相手」だったのか。それとも――「誰もが羨む男に選ばれた自分」
だったのか。
少し笑ったり、呆れたり、「いや、それは自業自得でしょ!」とツッコミを入れたりしながら楽しんでいただけていたら嬉しいです。
最後まで麗子の婚活を見届けてくださり、本当にありがとうございました。
【筆者おすすめ】
①『君という夢を描いて』
恋なんて、自分には一生無縁だと思っていた。
地味で冴えない美大生・柴田涼平が出逢ったのは、歌手になる夢を追い続ける少女・桜ヶ丘梨歩。
太陽のように笑う彼女に一目惚れした涼平は、初めての恋に戸惑いながらも、少しずつ彼女との時間を重ねていく。
梨歩が歌い、涼平が描く。
何気ない毎日は、いつしかかけがえのない青春へと変わっていった。
――ずっと、この時間が続くと思っていた。
しかし突然告げられた、残された命の期限。
もっと生きたい。
もっと君と笑いたい。
もっと君の未来を見ていたい。
叶わない願いを胸に、涼平は最愛の彼女へ、最後の贈り物を遺すことを決意する。
これは、夢を描くことしか知らなかった青年が、愛する人という「夢」に出逢い、その未来へ想いを託す物語。
②『君という夢を描いて The after story―Embrace it all―』
亡き恋人・涼平への思いを抱えたまま、亞紗斗に惹かれていく梨歩。
過去を忘れることも、涼平への愛を手放すことも求めず、その思いも、その存在も、すべて受け入れてくれた元EDENのヴァイオリニスト・亞紗斗。
失った愛を胸に抱きながら、もう一度誰かを愛すること。 そして、新たな命とともに未来を紡いでいくこと。
これは、梨歩と亞紗斗が過去も今も未来も抱きしめながら、「その先の人生」を歩んでいく物語。
※『Embrace it all』シリーズを、『君という夢を描いて』のアフターストーリーとして加筆・修正し、改稿した作品です。新たに妊娠・出産編や、亞紗斗のルーツにまつわるコミカルなエピソードも追加しています。
〈加筆エピソード〉
6話「幸せの足音」―愛し子―
7話「日本とアメリカ、稀に大阪」―知られたくなかった秘密―
このほかにも、短編を何作か公開しています。
もし興味を持っていただけましたら、ほかの作品も読んでいただけると嬉しいです。
また、感想やレビューなどをいただけると、今後の創作の励みになります。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
『妥協したくない女が妥協すらされなかった話』は、「どうせ結婚するなら、誰もが羨むような完璧な男性がいい」と考える麗子のお話です。
友人・美南から結婚報告を受けた麗子は、その相手を年収や見た目だけで判断し、「妥協婚」だと馬鹿にします。
けれど、美南にとって彼は妥協して選んだ相手ではありませんでした。
心から尊敬し、この人と人生を歩んでいきたいと思えた人。
それでも麗子には、その価値がわかりません。
人を年収や職業、容姿といった「条件」で判断し、自分より上か下か、羨ましいか羨ましくないかで幸せを測ってしまう。
そして、自分は選ぶ側なのだと思い込み続ける麗子。
けれど、恋愛も結婚も、どちらか一方だけが相手を選ぶものではありません。自分が相手を見ているように、相手もまた自分を見ています。
麗子が「この男はなし」「この程度なら妥協」と相手を値踏みしている間にも、麗子自身もまた誰かから「人生を共に歩みたい相手なのか」を見られていました。
この物語で描きたかったのは、「理想を下げなければ結婚できない」ということではありません。
理想を持つことも、譲れない条件を持つことも、それ自体は決して悪いことではないと思います。
ただ、その条件の向こう側には、一人の人間がいる。そして幸せは、他人から羨ましがられるためのものでも、誰かに勝つためのものでもありません。
美南が麗子に言った、
「妥協って言葉は、人に対して使う言葉じゃないと思う」
という言葉には、そんな思いを込めました。
――とはいえ。これだけいろいろなことが起きても、麗子は最後まで、「あたしが未だに結婚できないのは……全部、アイツらのせいだ」と思っています。
反省しない。
自分を疑わない。
そして、とにかく人のせい。
そんな麗子だからこそ、この物語のタイトルは、『妥協したくない女が妥協すらされなかった話』となりました。
果たして麗子が本当に探していたのは、「理想の結婚相手」だったのか。それとも――「誰もが羨む男に選ばれた自分」
だったのか。
少し笑ったり、呆れたり、「いや、それは自業自得でしょ!」とツッコミを入れたりしながら楽しんでいただけていたら嬉しいです。
最後まで麗子の婚活を見届けてくださり、本当にありがとうございました。
【筆者おすすめ】
①『君という夢を描いて』
恋なんて、自分には一生無縁だと思っていた。
地味で冴えない美大生・柴田涼平が出逢ったのは、歌手になる夢を追い続ける少女・桜ヶ丘梨歩。
太陽のように笑う彼女に一目惚れした涼平は、初めての恋に戸惑いながらも、少しずつ彼女との時間を重ねていく。
梨歩が歌い、涼平が描く。
何気ない毎日は、いつしかかけがえのない青春へと変わっていった。
――ずっと、この時間が続くと思っていた。
しかし突然告げられた、残された命の期限。
もっと生きたい。
もっと君と笑いたい。
もっと君の未来を見ていたい。
叶わない願いを胸に、涼平は最愛の彼女へ、最後の贈り物を遺すことを決意する。
これは、夢を描くことしか知らなかった青年が、愛する人という「夢」に出逢い、その未来へ想いを託す物語。
②『君という夢を描いて The after story―Embrace it all―』
亡き恋人・涼平への思いを抱えたまま、亞紗斗に惹かれていく梨歩。
過去を忘れることも、涼平への愛を手放すことも求めず、その思いも、その存在も、すべて受け入れてくれた元EDENのヴァイオリニスト・亞紗斗。
失った愛を胸に抱きながら、もう一度誰かを愛すること。 そして、新たな命とともに未来を紡いでいくこと。
これは、梨歩と亞紗斗が過去も今も未来も抱きしめながら、「その先の人生」を歩んでいく物語。
※『Embrace it all』シリーズを、『君という夢を描いて』のアフターストーリーとして加筆・修正し、改稿した作品です。新たに妊娠・出産編や、亞紗斗のルーツにまつわるコミカルなエピソードも追加しています。
〈加筆エピソード〉
6話「幸せの足音」―愛し子―
7話「日本とアメリカ、稀に大阪」―知られたくなかった秘密―
このほかにも、短編を何作か公開しています。
もし興味を持っていただけましたら、ほかの作品も読んでいただけると嬉しいです。
また、感想やレビューなどをいただけると、今後の創作の励みになります。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。



