
- 作品番号
- 1743632
- 最終更新
- 2025/03/28
- 総文字数
- 31,709
- ページ数
- 4ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 6
- ランクイン履歴
-
ヒューマンドラマ9位(2025/01/31)
お前の幸せを保証してやれない。
その言葉がずっと頭にこびりついている。
ずっとずっと頭を侵して、囚われ続けている。これからもずっと、永遠に。その言葉を刻んだまま、僕はまた這いつくばるんだ。
その言葉がずっと頭にこびりついている。
ずっとずっと頭を侵して、囚われ続けている。これからもずっと、永遠に。その言葉を刻んだまま、僕はまた這いつくばるんだ。
この作品の感想ノート
お疲れ様です! 拝読させて頂きました!
僭越ながら、感想を残させて頂きます。
とても読み応えのある作品でした!✨
人の裏の顔は掴めないもの。そんな現代社会でも、きっとこれまでも、これからも残り続けるであろう、闇の部分を更に深く抉るような重厚なストーリーでした。
1つの分岐点となった事件。思い込みで過ちを犯してしまった志路、自分自身を責め続け、いつか兄の弔いを果たそうとする成琉。更にはその過去から家族共々人生が狂ってしまった。
立場は違えど、同じ事件をきっかけで、ここまで人間として時に非道的になれる。それは他所事では済まされない事。もしも自分も同じ立場となった時に、そうならないと言い切れない。それを改めて考えさせられるような物語です。
優しさという形で自分を殺してしまった葉琉。
そんな逃げ場のない環境が、更に自分という居場所すら奪ってしまったかと思うともどかしい気持ちになります。
残酷という形では簡単には括れない問題だからこそ、人は一生をかけて悔み、悩み続けるのだろうなと思います。
端から見れば行き過ぎた形となってしまった志路の行動も、成琉の執着も、互いの心に残る贖罪という名の、ある種の人間らしさから生まれたものだと思うと、正義とか悪とかそういうものの見方も大きく変わるのかなと感じました。
正義が本当に正義なのか。悪が本当に悪なのか。
深く読み解けば読み解くほどに、自分の人生観、人となりを見つめ直させてくれるようなそんな物語でした。
とても素敵な時間をありがとうございました!
これからもご無理のない範囲での活動応援しております!🍅
芽雨りこさん
2025/04/07 16:22
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