今朝、引っ越し祝い。とラムネを差し入れに来てくれた先輩を、








 「根元が少しだけ伸びてきて黒色が垣間見えるようになってきたから、今は青色というかほんのりと藍色ですね」







 なんてからかったら嬉しそうに目を細めて、藍色に染まった髪の毛を愛おしそうに撫でていたっけ。
 そんなことを思い出しながら、先輩からもらったラムネを持ってベランダに出る。







 空を仰ぐと、晴れやかな青色の時間がちょうど止まったところだった。






 止まった青色の空を端からムラなく藍色の夜が上塗りしていくように、時が進む。