あやかし・和風ファンタジー
完
月夜乃 くらげ/著

- 作品番号
- 1742892
- 最終更新
- 2025/02/05
- 総文字数
- 13,118
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 2
「あなたさまのためなら、喜んで命など差し出しましょう……さあ、今宵もお気に召すまま」
吸血鬼伯爵×元お嬢様の使用人兼婚約者?
「きみは甘くて、毒のある果実みたいだね」
「別に、わたしに依存してしまわれてもいいのですよ? 伯爵さま」
「ハハッ生意気だな。今は、遠慮しておこう」
首筋に牙を突き立てるあなたのすこし苦しそうに細められた瞳が好き。最初は誑かしてやろうなんて微塵も思ってなかった。だけれど可愛すぎたの、伯爵さまが。ただ、それだけ。ええ。ええ……他意はありません。
伯爵さま、噛んでください。
どうか、心ゆくまで⋯⋯
わたしが満たしてあげますから。
だからどうか、死なない程度に甘噛みして。
没落華族のわたしがご奉仕することになった伯爵さまは
人の生き血を啜ると噂の吸血鬼でした。
吸血鬼伯爵×元お嬢様の使用人兼婚約者?
「きみは甘くて、毒のある果実みたいだね」
「別に、わたしに依存してしまわれてもいいのですよ? 伯爵さま」
「ハハッ生意気だな。今は、遠慮しておこう」
首筋に牙を突き立てるあなたのすこし苦しそうに細められた瞳が好き。最初は誑かしてやろうなんて微塵も思ってなかった。だけれど可愛すぎたの、伯爵さまが。ただ、それだけ。ええ。ええ……他意はありません。
伯爵さま、噛んでください。
どうか、心ゆくまで⋯⋯
わたしが満たしてあげますから。
だからどうか、死なない程度に甘噛みして。
没落華族のわたしがご奉仕することになった伯爵さまは
人の生き血を啜ると噂の吸血鬼でした。