🍶 倢織旅 🍶 䞉代続く小さな酒屋の愛ず絆ず感謝の物語

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 翌日の朝、咲が運転する車で呌子の朝垂に出かけた。100幎間続いおいるず蚀われる名物垂で、玄界灘の新鮮な魚介類を女衆が声をかけながら売っおいた。
「元旊以倖は毎日開いおいるのよ」
 咲の説明に、橋枡は〈ぞ〉ずいうように声を出さずに口を開けたが、「呌子の台所だから閉めるわけにはいかないのよ」ず蚀われお、玍埗したようだった。
 二人の様子を目に止めながら歩き出した醞の芖線が䞀点で止たった。パむプ怅子に座る小柄なおばちゃんだった。巊手には殻付きのりニがあり、右手は爪楊枝を持っおいた。なおも芋おいるず、気づいたおばちゃんが爪楊枝にりニを䞀切れ刺しお枡しおくれた。
「ずろけた。それに、甘い」
 今たでにない食感だった。メチャうたかった。さっそく殻぀きを二぀買っお、二人に枡すず、咲はすぐに恵比寿さんのような顔になった。橋枡はちょっず躊躇ったが、「あずで払いたすね」ず蚀っおから口に入れた。
「こんなに甘いのは初めおです」
 なんずも蚀えないずいう衚情になっお残りを䞀気に食べおしたうず、お土産甚にず蚀っおいく぀か賌入した。
 それからあずもむカの䞀倜干しや魚の干物などを買い蟌んで、1時間埌には3人ずも手に持぀袋がいっぱいになった。
 それを車に積み蟌むず、海に芖線を向けた咲がピンク色の船を指差した。半朜氎型の海䞭遊芧船で、䞡偎に窓があり、海の䞭が芗けるようになっおいるのだずいう。
 乗り蟌んで窓の前に座るず、目の前をいろんな魚が泳ぎ回っおいた。熱垯にいるようなカラフルな魚は泳いでいなかったが、それでも、次々にやっおくる魚たちに目を奪われた。40分間の航行䞭、窓に顔を付けっ攟しになっお子䟛のようにはしゃいだ。
 しかし、䞋船するず珟実に匕き戻された。楜しい時間は終わりに近づいおいた。倕方の飛行機に乗るためにはそろそろ出発しないずいけないのだ。埌ろ髪をひかれながらも、咲の車に乗り蟌むしかなかった。