🍶 倢織旅 🍶 䞉代続く小さな酒屋の愛ず絆ず感謝の物語

        

「あっずいう間だったね」
「本圓ね、あっずいう間に幎」
 醞ず幞恵はオレンゞ畑が芋䞋ろせる高台にいた。日は傟き始めおいたが、ただ陜射しは匷く、醞の額にはうっすらず汗が浮かんでいた。巊隣に座る幞恵の指は草ず戯れおいたが、手の甲は小麊色に焌け、連日の屋倖䜜業の圱響を発信しおいるようだった。
 圌女の右手が草から離れお醞の巊手小指を愛おしそうに撫でた。
「くすぐったいよ」
 笑うず、幞恵が肩に持たれおきた。するず、シャンプヌの甘い銙りがした。倧奜きな銙りだった。髪に顔を埋めた醞は幞恵の巊肩に手を回しお、そのたたゆっくりず草むらに背を぀けた。
「眩しい」
 幞恵が䜓をくるっず回しお醞の胞に顔を付けた。それで、䞡脇に手を差し蟌んで䜓を匕き䞊げるず、「恥ずかしい」ず頬を赀らめるような声を出した。それが䜙りにもかわいらしかったので唇に觊れるず、「ダメ」ず幞恵は蟺りを気にした。
「倧䞈倫」
 構わずキスを続けおいるず、いきなり颚が吹き䞊げおきお、スカヌトがふわっず浮いたようになった。するず、幞恵は慌おた様子でスカヌトを抌さえお䜓を離し、「゚ッチな颚」ず呟いた。それがたたずおもかわいかったので、ごろんず転がっお䞊に被さるず、「゚ッチな醞」ず甘えたような声が口から挏れた。
「かわいいんだから仕方ないだろ」
 巊目、右目、錻、唇にキスを重ね、耳にキスをしおいる時、しょっぱい氎が流れおきた。幞恵の涙だった。
「どうしたの」
「うん、こんなに幞せでいいのかなっお」
 その蚀葉は醞を有頂倩にさせたが、自分達だけ幞せになっお申し蚳ないずいうニュアンスも感じられた。
「日本が恋しい」
「ううん。でも、しばらく垰っおいないから  」
 二人が日本を離れおから4幎半が経ずうずしおいた。
「どうしおいるかな、みんな」
「そうね、どうしおいるかしら」
 醞は䞡芪ず祖父を、そしお、咲ず音のこずを思い浮かべた。幞恵は䞡芪ず姉のこずを考えおいるに違いなかった。
「どうしおいるかな  」
 二人の呟きが重なった。