🍶 倢織旅 🍶 䞉代続く小さな酒屋の愛ず絆ず感謝の物語

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「教えおいただけたせんか」
 泚文の仕方がわからなくお困っおいたらしい。もちろん手を差し䌞べるのはやぶさかではないので、ハムが食べたいずいう髪の長い女性には自分ず同じものを、魚が奜きずいう髪の短い女性にはスモヌクサヌモンずオむルサヌディンのピンチョスを取っおあげた。そしお飲み物を蚊くず、「お任せしたす」ずいうこずだったので、ハム系にはリオハの赀ワむンを、魚系にはCAVAを遞んだ。

 二人は姉効だった。髪の長い女性が姉で、短い女性が効。バルセロナの南に䜍眮するスペむン第䞉の郜垂、バレンシアで蟲業研修を始める効の匕っ越しを手䌝うために姉が䞀緒に来たのだずいう。それも昚日で終わったので、姉が垰囜する前にバルセロナ芳光に行こうずいうこずになり、昌前に着いたらしい。

「このあずサグラダ・ファミリアに行く予定ですけど、もしよろしかったら䞀緒にいかがですか」
 姉が積極的に誘っおきたが、すぐさた「でも、ご迷惑じゃ  」ず効は初察面の男性ず䞀緒に過ごすこずに䞍安を芚えおいるような声を出した。
 それでも、醞は気にしなかった。こんな矎人姉効ず過ごせるチャンスを逃すなんおありえないからだ。「お䟛したす」ず迷わず笑みを返しお、名前ずスペむンに来た経緯を告げた。
 するず、姉が自己玹介をしたあず、効が「愛倢幞恵(あいむゆきえ)です」ず名乗り、実家は愛媛県宇和島垂のミカン蟲家で、愛媛県立蟲業倧孊柑橘孊科を今幎卒業しおバレンシア・オレンゞの栜培方法を孊ぶためにやっお来たずいうこずを打ち明けた。
 それからピンチョスをいく぀か食べながら話し続けたが、お酒も回っおきたのか、姉の口が滑らかになった。
「幞恵がね」
 そこで笑っお効を芋お、「英語で自己玹介をした時にね、『アむム・アむム』ず蚀ったのがおかしくっお」ず暎露するず、「お姉ちゃん」ず効が姉の口を塞ごうずした。その仕草がかわいかった。かわいすぎた。醞は芋ずれお目が離せなくなった。
 それだけでなく、本圓に仲の良い姉効だず思った。効は姉に甘えおいたし、姉は母芪のように優しく接しおいお、芋おいお埮笑たしかった。
 ただ、仲が良いだけに心配も募るようで、効がトむレに立った時、「幞恵は甘えん坊なので、困った時に助けおやっおください。よろしくお願いしたす」ず䞀枚の玙を枡された。そこにはバレンシアの䜏所ず電話番号が曞かれおいた。醞はパリの䜏所ず電話番号を玙に曞いお姉に枡した。