始まってしまえばこのメンバーでは、ただのどんちゃん騒ぎ。
颯介が先陣きって素麺を次々と流し、みんなは箸を片手に素麺を掬う。
「うまうま」
「俺の素早い箸裁きで素麺を一本残さず取ってみせるー!」
などと息巻いて、突っ込んでいった勇。
そして
「うお!たまにトマトも流れてくる!何だこりゃ!」
「何故、、、?」
下流の方にいた柚と井上はギクリとする。見れば虎太郎と咲真が何とも言えない顔でトマトを器用に箸で摘み上げていた。
「勇か?」
「違いますー!」
「なら颯介か」
地を這うような声で咲真は犯人探しを始める。疑いを掛けられた颯介は目を反らせて逃走を測ろうとするが、虎太郎によって確保された。
「お陀仏お陀仏」
「頑張れよー」
それから一時間後。
「さて、そろそろ会議を始めようか」
懐中時計で時間を確認していた坂田が口にした。
途中から咲真の持っていた焼酎も振る舞われ、みんなそれぞれ酔いが回る速度は違えど酔っていた。
あれだけ大量にあった素麺も、男が七人も集まればペロリと平らげてしまう。勿論、柚もお腹いっぱいになっていた。
そんな酔いが回った状態で会議をするとは中々である。普通は会議を終わらせてから打ち上げみたいな感じで飲んだりすると思うが。
ソファに座って会議が始まる。中央の低めの机には、各自が調べたであろう資料や情報が書かれた紙が置かれていた。
「会議の前にさ、渉をどうする?」
「おれだってぇー!!出来るもんーー!!」
泣き上戸になっている田中を指差す坂田。
「だからあんまり飲むなって言っただろ、、、」ため息をつきながらも水を持ってくる咲真。
「こりゃ会議にならねぇな」
「咲真さんが持ってきた焼酎がスイスイ飲めるんですよ〜。だから仕方ないです、、、チョコレヱトを下さい」若干呂律が回っていない井上。
「チョコレヱトは高ぇよ!!」
ツッコミを入れる虎太郎。
咲真が持ってきた焼酎は度数も相当あるものだったらしく、柚は間違っても口にしなくて良かったと安堵した。
「あぁ、今頃天界は大荒れだよ。天使が望月ちゃんのことを探しているよー?望月ちゃんは俺と付き合う?」
「えっ!?」
そして口説き上戸になってしまっている颯介。何となく予想はしていた。
それから口説きまくる颯介から柚を遠ざけようとしている勇。
「ここは、、、修羅場ですか?」
「間違いないな」
近くにいた咲真が頷く。
「、、、だしー、、、」
「?」
「俺の方が柚ちゃんのこと好きだしー、、、」不貞腐れたように小さく呟く勇。あまりに小さ過ぎて柚の耳には届かなかった。
「そうだな」
その声を聞こえていた咲真が、少し笑いながら勇を慰める。
それは、子を見守る親のような目付きだった。
颯介が先陣きって素麺を次々と流し、みんなは箸を片手に素麺を掬う。
「うまうま」
「俺の素早い箸裁きで素麺を一本残さず取ってみせるー!」
などと息巻いて、突っ込んでいった勇。
そして
「うお!たまにトマトも流れてくる!何だこりゃ!」
「何故、、、?」
下流の方にいた柚と井上はギクリとする。見れば虎太郎と咲真が何とも言えない顔でトマトを器用に箸で摘み上げていた。
「勇か?」
「違いますー!」
「なら颯介か」
地を這うような声で咲真は犯人探しを始める。疑いを掛けられた颯介は目を反らせて逃走を測ろうとするが、虎太郎によって確保された。
「お陀仏お陀仏」
「頑張れよー」
それから一時間後。
「さて、そろそろ会議を始めようか」
懐中時計で時間を確認していた坂田が口にした。
途中から咲真の持っていた焼酎も振る舞われ、みんなそれぞれ酔いが回る速度は違えど酔っていた。
あれだけ大量にあった素麺も、男が七人も集まればペロリと平らげてしまう。勿論、柚もお腹いっぱいになっていた。
そんな酔いが回った状態で会議をするとは中々である。普通は会議を終わらせてから打ち上げみたいな感じで飲んだりすると思うが。
ソファに座って会議が始まる。中央の低めの机には、各自が調べたであろう資料や情報が書かれた紙が置かれていた。
「会議の前にさ、渉をどうする?」
「おれだってぇー!!出来るもんーー!!」
泣き上戸になっている田中を指差す坂田。
「だからあんまり飲むなって言っただろ、、、」ため息をつきながらも水を持ってくる咲真。
「こりゃ会議にならねぇな」
「咲真さんが持ってきた焼酎がスイスイ飲めるんですよ〜。だから仕方ないです、、、チョコレヱトを下さい」若干呂律が回っていない井上。
「チョコレヱトは高ぇよ!!」
ツッコミを入れる虎太郎。
咲真が持ってきた焼酎は度数も相当あるものだったらしく、柚は間違っても口にしなくて良かったと安堵した。
「あぁ、今頃天界は大荒れだよ。天使が望月ちゃんのことを探しているよー?望月ちゃんは俺と付き合う?」
「えっ!?」
そして口説き上戸になってしまっている颯介。何となく予想はしていた。
それから口説きまくる颯介から柚を遠ざけようとしている勇。
「ここは、、、修羅場ですか?」
「間違いないな」
近くにいた咲真が頷く。
「、、、だしー、、、」
「?」
「俺の方が柚ちゃんのこと好きだしー、、、」不貞腐れたように小さく呟く勇。あまりに小さ過ぎて柚の耳には届かなかった。
「そうだな」
その声を聞こえていた咲真が、少し笑いながら勇を慰める。
それは、子を見守る親のような目付きだった。