思い返せば、私の人生は鳥籠だった。
餌はある。 水はあるし、 安全ではあった。
ただ、自由が無いだけだ。

『あ、あの〜。
もしかして転校生って貴方のことですかね?』
少し戸惑いながらも 木戸が話しかける。

『ん〜。そうだけど❓』
ふてぶてしい態度で少年は答える。

『おい。ここは生徒会室だぞ。なんで勝手に入った?』
静かな苛立ちを滲ませながら天音が問い掛ける。
『』