人生という名の、デスゲーム。
 私の家は割と厳しい方で、テストの順位で一位を取れないと叱られるばかりだった。
 小学六年生のときに中学受験を無理やり受けさせられたけど、落ちた。そのときに母親は私にがっかりして、家を出ていった。
 ーーお前のせい。お前が落ちこぼれだから、妻は出ていったんだ。
 最後に父親はそう嘆いて、薬の大量摂取で自殺。私は高校を入学したときから、一人で生活している。
 でも、唯衣と洸平くんがいてくれたから、私は今の私があるのだと思う。
 だけどいつも迷惑掛けてばかりではだめだ。もう……限界が来てしまった。
 こんなデスゲームのような人生はうんざりだった。だから、死にたい。そんなときに、こんなゲームに招待された……。
 チャンスだと思った。だけど謎を解けなかったら、グループになった二人も死んでしまう。そんなのは絶対に、何が何でも阻止したい。
 自分は死にたいけど……唯衣と洸平くんは、生きなきゃだめ。
 大切なふたりのために、私もこのデスゲームを頑張らないと。