(2023年11月27日)
明治期の懐中時計発見 

Y県北部の島瀬湾に浮かぶK島近海で、明治時代のものと推測される銀製の懐中時計が発見された。K島は古くから交易の拠点として栄えており、本州からの船の往来が盛んであった。北前船の流通について研究しているY県立大学の長谷隆教授(57)は、「非常に精巧に作られており、経済的に豊かな人物が所持していたものと推測される。この時代の日本製の懐中時計は珍しく、史料的価値も高い」と述べている。文字盤の裏側には所有者と思しき「木嶋弾左衛門」という名前と「山形に𠮷」という屋号らしきマークが刻印されている。懐中時計はY県立歴史博物館に収蔵された。



(2023年12月30日)
K島近海の考古調査、本格始動

Y県北部の島瀬湾に浮かぶK島近海で、相次いで考古遺物が見つかっている。昨年11月に明治期の懐中時計が発見されたことを皮切りに、銅銭・刀剣など二十三点が出土。Y県立大学は調査を本格化し、文化財を傷つけずに堆積物を除去することができる探査船を導入した。調査により、江戸から明治時代を中心に、新たに十三隻もの沈没船が発見されている。Y県立大学文学部の長谷隆教授(58)は、「なんらかの理由で、K島近海では頻繁に難破事故が発生していたようだ」と語る。K島近海の本格調査は二十六年度中まで行われる。