淡い青色が空を埋めつくし、真っ白な綿雲が一面を彩っている。木々は風によってゆらゆらとゆらぎ、人々は歌を口ずさんでは踊り明かしていた。

そんな中、薄暗い裏路地に小さな命が誕生した。
親はその子をロス・エーベルと名付けた。

《数年後》

「はぁ、今日は飯なしかな⋯。」