あゆみ先生だ。
駆け寄ろうとして、みかの足がとまった。
そういえばあの日。私と相原ちゃんの前にやって来たのは、あゆみ先生……ではなかったか。
ぐるるるる、みかは全身の毛を逆立てた。目の前に居る「あゆみ先生」は、ニセモノだ。みかの中のナニカが、そう伝えた。……思い出したのだ。あの日、あったことを。
(見てて、相原ちゃん。私が、あゆみ先生の正体を明かしてあげる!)
……
「えっ、始祖とおおかみが?」
『ああ、間違いない。オリジンと配下のおおかみだ。……が、様子がおかしい』
境内に、オリジンとおおかみがいる。社務所はおじいちゃんが結界を張り直してくれている。だからオリジンをこの距離──三十メートルほど──で見ても、ひとまずは安心だ。それに、オリジンはおおかみ達のオリジナルだ。それ自体不思議なことではない。
が、ベルが様子がおかしいと言う。
駆け寄ろうとして、みかの足がとまった。
そういえばあの日。私と相原ちゃんの前にやって来たのは、あゆみ先生……ではなかったか。
ぐるるるる、みかは全身の毛を逆立てた。目の前に居る「あゆみ先生」は、ニセモノだ。みかの中のナニカが、そう伝えた。……思い出したのだ。あの日、あったことを。
(見てて、相原ちゃん。私が、あゆみ先生の正体を明かしてあげる!)
……
「えっ、始祖とおおかみが?」
『ああ、間違いない。オリジンと配下のおおかみだ。……が、様子がおかしい』
境内に、オリジンとおおかみがいる。社務所はおじいちゃんが結界を張り直してくれている。だからオリジンをこの距離──三十メートルほど──で見ても、ひとまずは安心だ。それに、オリジンはおおかみ達のオリジナルだ。それ自体不思議なことではない。
が、ベルが様子がおかしいと言う。

