そう言うと、ゆうはぷちぷちとパジャマのボタンを外した。……下には何も着てなかった。
 蒼太は何が起きているのかわからない。

「お嫁さんに、してくれるんでしょ? いいよ、触って? ……お嫁さんに、して?」

 大好きなゆうの、膨らみかけた胸を見て、蒼太は、身震いした。大好きな女の子が、目の前に。
 そして、手を伸ばした。

 とても、美味しそうだった。

 ……

『いいよ、愛しいきみ。おおかみはきみの虜だ。あとはその拳銃で脳髄を飛ばすんだ』

 ゆうは、半裸のまま右手に隠したコルトを、ヨダレを垂らすおおかみの喉に突きつけた。そして、人差し指をトリガーに掛けた、その時。

「……其ノ手ハ 食ワナイゾ……」

 びくん、おおかみが固まる。ベルが脳内で叫んだ。

『まずい、オリジンだ!』