あゆみ先生が、いつものようにおっとりと教室に入ってきた。
「はいはーい、朝の会、始めまーす。出席取りますよー ……うんうん、みなさん、元気ですね! じゃあ今日の連絡をしまーす。今日はー……」
あの。
蒼太は意を決して聞いてみた。
「ゆう、どこいったかわかりますか?」
そうねえ、とあゆみ先生は人差し指を唇に当て、うーん、とかしげた。
……だめか。あゆみ先生はおっとりタイプだ。みんな知っている。
「今日、お家に行けば会えると思いますよ」
「えっ。ほんとですかっ?」
すごくにっこり笑ってる。どうして、三週間も欠席している彼女のことを知っているかは分からないけれど、蒼太にはとても嬉しい知らせだった。
……
放課後、同じ下町の航とみかに帰ろうと誘われた。
「悪い、今日はちょっと! 先帰ってて」
「相原ちゃん?」
「ま、まあ、気にすんな、だから、悪い」
「はいはーい、朝の会、始めまーす。出席取りますよー ……うんうん、みなさん、元気ですね! じゃあ今日の連絡をしまーす。今日はー……」
あの。
蒼太は意を決して聞いてみた。
「ゆう、どこいったかわかりますか?」
そうねえ、とあゆみ先生は人差し指を唇に当て、うーん、とかしげた。
……だめか。あゆみ先生はおっとりタイプだ。みんな知っている。
「今日、お家に行けば会えると思いますよ」
「えっ。ほんとですかっ?」
すごくにっこり笑ってる。どうして、三週間も欠席している彼女のことを知っているかは分からないけれど、蒼太にはとても嬉しい知らせだった。
……
放課後、同じ下町の航とみかに帰ろうと誘われた。
「悪い、今日はちょっと! 先帰ってて」
「相原ちゃん?」
「ま、まあ、気にすんな、だから、悪い」

