村の中で恐らくいちばん裕福な家に住む結花は、一年生の頃にお父さんの仕事の組合への出席で、関西の神戸まで行った。そこで帰りに宝塚歌劇団を見せてもらった。その出会いが、人生を変えた。煌びやかな男役を見て彼らが女の人だと知って、とてつもない衝撃を受けた。
(女の子でも、かっこよくなれるんだ。相原くんみたいな、心が男の子の女の子がいていいんだ)
結花の中で、相原くんへの恋慕に、火がついた。
二年生の時、お母さんが病気で死んじゃったけど、寂しさは相原くんへの恋心で補えた。
三年生になってデジカメを買ってもらった。カメラオタクが持ってるみたいな凄いやつじゃない。わざと小さなカメラを買ってもらった。性能とか、よくわからないしどうでもいい。こっそり愛しの相原くんが写れば、後のことはどうだって良かった。
(女の子でも、かっこよくなれるんだ。相原くんみたいな、心が男の子の女の子がいていいんだ)
結花の中で、相原くんへの恋慕に、火がついた。
二年生の時、お母さんが病気で死んじゃったけど、寂しさは相原くんへの恋心で補えた。
三年生になってデジカメを買ってもらった。カメラオタクが持ってるみたいな凄いやつじゃない。わざと小さなカメラを買ってもらった。性能とか、よくわからないしどうでもいい。こっそり愛しの相原くんが写れば、後のことはどうだって良かった。

