あの日。ゆうが保健室に運ばれた、あの日だ。夜、ものすごい叫び声……みたいなのが聞こえたと思ったらたくさんのガラスが、がしゃんと割れる音がした。
「え、なに、爆発?」
翔はご飯中に席を立ったが、かあちゃんととうちゃんには聞こえてないみたいで、ぽかんとするだけ。
翌日、美玲と登校途中にゆうの家に見に行ったらガラスが全部割れていた。ゆうも、ゆうのとうちゃんもかあちゃんも居ないみたいだった。
「何が起きたか、わかるか?」
美玲にそう聞いたけど、ううん、と答えるだけ。彼女も顔色が悪かった。
そして、昨日から。美玲まで来なくなった。
でも、あゆみ先生は「あら、またおやすみ?」とつぶやくだけで、気にも留めない。クラスの皆も九人中三人……つまり三分の一もいなくなったのに、呑気にウワサ話なんかで笑ってる。
なんだよ、なんなんだよ。翔はいらいらした気持ちでいっぱいだった。
……
「え、なに、爆発?」
翔はご飯中に席を立ったが、かあちゃんととうちゃんには聞こえてないみたいで、ぽかんとするだけ。
翌日、美玲と登校途中にゆうの家に見に行ったらガラスが全部割れていた。ゆうも、ゆうのとうちゃんもかあちゃんも居ないみたいだった。
「何が起きたか、わかるか?」
美玲にそう聞いたけど、ううん、と答えるだけ。彼女も顔色が悪かった。
そして、昨日から。美玲まで来なくなった。
でも、あゆみ先生は「あら、またおやすみ?」とつぶやくだけで、気にも留めない。クラスの皆も九人中三人……つまり三分の一もいなくなったのに、呑気にウワサ話なんかで笑ってる。
なんだよ、なんなんだよ。翔はいらいらした気持ちでいっぱいだった。
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