小河内翔は最近ずっと、調子が狂いっぱなしだ。一週間とちょっと前、いちばんの友達のゆうが保健室に運ばれたっきり、学校に来なくなってしまった。おまけに沙羅まで来ない。
あの二人、実は付き合ってて、かけおちしたんじゃないかっていうへんなウワサまで立ち始めた。
翔はウワサ話は嫌いじゃない。ゆうがなにかウワサになってたら、いじったりして楽しいし。
さすがに金髪のことは──本気でキレるので──いじる気にはならないけれど……ここ一週間来ない件に関して立つウワサは、がまんできなかった。昼休み、給食の後。
「おい、やめろや、そんなウワサ!」
ウワサしてたのはみかと結花だ。聞いてるフリして、離れていった。どうせまたどこかでウワサするに違いない。
(まったく、女子ってやつはほんといけ好かねえんだもんな。でも、ゆう、どこ行っちまったんだよ……)
……
あの二人、実は付き合ってて、かけおちしたんじゃないかっていうへんなウワサまで立ち始めた。
翔はウワサ話は嫌いじゃない。ゆうがなにかウワサになってたら、いじったりして楽しいし。
さすがに金髪のことは──本気でキレるので──いじる気にはならないけれど……ここ一週間来ない件に関して立つウワサは、がまんできなかった。昼休み、給食の後。
「おい、やめろや、そんなウワサ!」
ウワサしてたのはみかと結花だ。聞いてるフリして、離れていった。どうせまたどこかでウワサするに違いない。
(まったく、女子ってやつはほんといけ好かねえんだもんな。でも、ゆう、どこ行っちまったんだよ……)
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