いつもの帽子を目深に被って、いつもの不機嫌そうな目をして、美玲の大好きな青い瞳をして。
大好きなゆーくんが、そこに立っていた。
「ゆーくん! 学校来ないで……どったの? ……あ! チェーンソー・ヤイバ!」
心配そうに見る美玲に、紙袋を渡してきたゆーくんはにっこりと笑った。でもどこか、表情が暗い……ように見える?
「入って入って! 感想聞かせてよ!」
でも、大好きなひとが来てくれてはしゃいだ美玲は、上機嫌に手招きした。
「……わかった……うん……弾は持ってる……大丈夫……」
「……ゆーくん?」
「ああ、ごめん、今行く」
階段をとんとんと登って、突き当たり正面が美玲の部屋だ。デザイナーのお母さんが作ってくれた「みれいの部屋」というネームプレートがかかっている。白いバラのモチーフがとってもおしゃれなそれは、五歳のときこの家が建ってからずっとこの部屋と美玲を見てきてくれた。
入って、と美玲は自室のドアを開けた。
大好きなゆーくんが、そこに立っていた。
「ゆーくん! 学校来ないで……どったの? ……あ! チェーンソー・ヤイバ!」
心配そうに見る美玲に、紙袋を渡してきたゆーくんはにっこりと笑った。でもどこか、表情が暗い……ように見える?
「入って入って! 感想聞かせてよ!」
でも、大好きなひとが来てくれてはしゃいだ美玲は、上機嫌に手招きした。
「……わかった……うん……弾は持ってる……大丈夫……」
「……ゆーくん?」
「ああ、ごめん、今行く」
階段をとんとんと登って、突き当たり正面が美玲の部屋だ。デザイナーのお母さんが作ってくれた「みれいの部屋」というネームプレートがかかっている。白いバラのモチーフがとってもおしゃれなそれは、五歳のときこの家が建ってからずっとこの部屋と美玲を見てきてくれた。
入って、と美玲は自室のドアを開けた。

