橋立美玲は、マンガが大好きだ。クラスメイトの女子たちが読んでいる、少女マンガではない。少年マンガだ。男の子が巨大な悪に立ち向かう、友情や戦いを描いたマンガが大好きなのだ。
今はその中でも「チェーンソー・ヤイバ」が大のお気に入りだ。主人公は心優しい少年、ヤイバだ。ある日、お父さんとお母さんの研究所が襲われ、両親を惨殺されてしまう。たったひとり残された心優しい妹・ミネも、悪の組織・デルタ結社にさらわれて、生物兵器に改造されてしまう。そんな妹を守り人間に戻すため、チェーンソーを持ってデルタ結社からの刺客に立ち向かう。
美玲はいつもミネになったつもりでページをめくる。カッコイイお兄ちゃんがボクを守ってくれる……一人っ子の美玲には、これ以上ないくらいの憧れだ。一人称が「ボク」なのも、ミネのまねっこだ。沙羅はある日突然ボクと名乗り始めた美玲を見て爆笑したけど、そんなの気にしない。
(いいもん。ボクはミネなんだもん。ミネがボクなら、ヤイバは……ゆーくんかな。なーんて! きゃー!)
今はその中でも「チェーンソー・ヤイバ」が大のお気に入りだ。主人公は心優しい少年、ヤイバだ。ある日、お父さんとお母さんの研究所が襲われ、両親を惨殺されてしまう。たったひとり残された心優しい妹・ミネも、悪の組織・デルタ結社にさらわれて、生物兵器に改造されてしまう。そんな妹を守り人間に戻すため、チェーンソーを持ってデルタ結社からの刺客に立ち向かう。
美玲はいつもミネになったつもりでページをめくる。カッコイイお兄ちゃんがボクを守ってくれる……一人っ子の美玲には、これ以上ないくらいの憧れだ。一人称が「ボク」なのも、ミネのまねっこだ。沙羅はある日突然ボクと名乗り始めた美玲を見て爆笑したけど、そんなの気にしない。
(いいもん。ボクはミネなんだもん。ミネがボクなら、ヤイバは……ゆーくんかな。なーんて! きゃー!)

