お母さんはききょう先生におじぎをして、ゆうの手を取った。校門入ってすぐのところに、お母さんのクルマが停めてある。スズキのクロスオーバーSUVの軽自動車。お母さんの好きな緑色だ。丸いヘッドライトがくりくりした目みたいで可愛くて、ゆうも好きだった。はい、とお母さんが助手席のドアを開けた。
「……シート、汚れちゃう」
「気にしないわ。いいのよ」
「僕、いやだ」
そう言うと、お母さんは後部ハッチを開けて、世界的に有名なネズミのキャラクターのタオルケットを持ってきた。そして、助手席にしいた。
「はい、どうぞ、ゆうちゃん」
ゆうが乗ったのをしっかり確認して、ドアを閉めた。ゆうは、ドアにもたれて、目をつぶった。
「そうしてるといいわ」
お母さんはエンジンをかけると、そう言った。
……
「……シート、汚れちゃう」
「気にしないわ。いいのよ」
「僕、いやだ」
そう言うと、お母さんは後部ハッチを開けて、世界的に有名なネズミのキャラクターのタオルケットを持ってきた。そして、助手席にしいた。
「はい、どうぞ、ゆうちゃん」
ゆうが乗ったのをしっかり確認して、ドアを閉めた。ゆうは、ドアにもたれて、目をつぶった。
「そうしてるといいわ」
お母さんはエンジンをかけると、そう言った。
……

