翔がゆうの元に駆け寄る。
「おい、ゆう! 何やってんだよ、頼むよ、女子に負けちまうよ」
「ご、ごめん……今日はほんとにちょっと……お腹痛くて……」
そう言って彼の伸ばす手を取って立ち上がった時。
「ちょ、ちょっとちょっと! 相原ちゃん、大丈夫っ?」
みかが悲鳴を上げた。
「……気づいてないの?」
沙羅が駆け寄ってきた。
「ゆうちゃんっ! 保健室行こう」
ゆうはなぜそんなことを言われているか理解できていない。
「行こう、ね」
「大丈夫だって」
「大丈夫じゃないよ! そんなに出血して」
(出血?)
お尻を触って初めて気がついた。
男子の制服のグレーのハーフパンツは、お尻が血でぐっしょり濡れていて、つたった血が足首の靴下まで真っ赤に染めていた。
……ぐらり、ゆうは貧血を起こしてその場で倒れた。
「おい、ゆう! 何やってんだよ、頼むよ、女子に負けちまうよ」
「ご、ごめん……今日はほんとにちょっと……お腹痛くて……」
そう言って彼の伸ばす手を取って立ち上がった時。
「ちょ、ちょっとちょっと! 相原ちゃん、大丈夫っ?」
みかが悲鳴を上げた。
「……気づいてないの?」
沙羅が駆け寄ってきた。
「ゆうちゃんっ! 保健室行こう」
ゆうはなぜそんなことを言われているか理解できていない。
「行こう、ね」
「大丈夫だって」
「大丈夫じゃないよ! そんなに出血して」
(出血?)
お尻を触って初めて気がついた。
男子の制服のグレーのハーフパンツは、お尻が血でぐっしょり濡れていて、つたった血が足首の靴下まで真っ赤に染めていた。
……ぐらり、ゆうは貧血を起こしてその場で倒れた。

