わたし
ママが泣いている。
遠くの人を思って泣いている。
無念の人を思って泣いている。
わたしと同じお腹の中にいる命を思って泣いている。
そして、残された家族のことを思って心を痛めている。
それが伝わってきて、わたしの心も張り裂けそうになっているの。
彼の直接の死因は新型コロナウイルスかもしれないけど、それを隠そうとした人たちの無知と悪意が影響していると思うと居たたまれなくなってきたの。
でも、それだけではないの。
とても嫌な予感がしているの。
とんでもないことが起こりそうな予感が羊水中に充満しているのよ。
日本ではまだそれほど感染は広まっていないけど、人類にダメージを与える危機的な状況が迫っているような感じがするの。
特別な感覚を持つわたしにしかわからないことかもしれないけど、終わりの始まりのような気がして仕方がないの。
人類のエゴが引き起こした悪魔がばら撒かれているようで、もしかしたら現代版ペストかもしれないって思うの。
わたしが生まれた時、日本は、そして世界はどうなっているのかしら。
それに、ママやパパは大丈夫かしら。
わたしにうつることはないのかしら。
そんなことを考えていると息が苦しくなるくらいの不安に襲われちゃって、心が凍りそうになっているの。
でもね、もしかして、これもわたしの使命に関係がある事かな、とふと思ったの。
よくわからないけど、そんな気がするわ。
だって、分裂する前に精子様が言ったじゃない。
「僕に与えられた使命をあなたに注入しました。そしてあなたの使命と合体し、特別な使命となりました。それは、人類の未来、ひいては、地球の未来を左右することになる特別な使命です。心してかからなければなりません」って。
多分このことだと思うわ。
ただね、人類と地球の未来を左右することになる特別な使命って、結構重たい使命よね。
もちろんそれがどれほど重たいものであってもやり遂げるつもりだけど、でも、わたしはまだ胎児になったばかりだから、今から意気込んでも何もできないの。
おぎゃ~と泣いて生まれない限り何もできないのよ。
だから恐れ戦くのはやめて、自分が成長することだけに神経を集中させることにしたの。
じゃあいくわよ。
羊水を思い切り吸って、気合を入れて、体の隅々に指示を出すわね。
細胞たちよ、分裂を加速しなさい!
ママが泣いている。
遠くの人を思って泣いている。
無念の人を思って泣いている。
わたしと同じお腹の中にいる命を思って泣いている。
そして、残された家族のことを思って心を痛めている。
それが伝わってきて、わたしの心も張り裂けそうになっているの。
彼の直接の死因は新型コロナウイルスかもしれないけど、それを隠そうとした人たちの無知と悪意が影響していると思うと居たたまれなくなってきたの。
でも、それだけではないの。
とても嫌な予感がしているの。
とんでもないことが起こりそうな予感が羊水中に充満しているのよ。
日本ではまだそれほど感染は広まっていないけど、人類にダメージを与える危機的な状況が迫っているような感じがするの。
特別な感覚を持つわたしにしかわからないことかもしれないけど、終わりの始まりのような気がして仕方がないの。
人類のエゴが引き起こした悪魔がばら撒かれているようで、もしかしたら現代版ペストかもしれないって思うの。
わたしが生まれた時、日本は、そして世界はどうなっているのかしら。
それに、ママやパパは大丈夫かしら。
わたしにうつることはないのかしら。
そんなことを考えていると息が苦しくなるくらいの不安に襲われちゃって、心が凍りそうになっているの。
でもね、もしかして、これもわたしの使命に関係がある事かな、とふと思ったの。
よくわからないけど、そんな気がするわ。
だって、分裂する前に精子様が言ったじゃない。
「僕に与えられた使命をあなたに注入しました。そしてあなたの使命と合体し、特別な使命となりました。それは、人類の未来、ひいては、地球の未来を左右することになる特別な使命です。心してかからなければなりません」って。
多分このことだと思うわ。
ただね、人類と地球の未来を左右することになる特別な使命って、結構重たい使命よね。
もちろんそれがどれほど重たいものであってもやり遂げるつもりだけど、でも、わたしはまだ胎児になったばかりだから、今から意気込んでも何もできないの。
おぎゃ~と泣いて生まれない限り何もできないのよ。
だから恐れ戦くのはやめて、自分が成長することだけに神経を集中させることにしたの。
じゃあいくわよ。
羊水を思い切り吸って、気合を入れて、体の隅々に指示を出すわね。
細胞たちよ、分裂を加速しなさい!