2月3日、イギリス船籍のクルーズ船『ダイヤモンドプリンセス号』が横浜に帰港した。
 1月20日に出港してから、鹿児島、香港、ベトナム、台湾、沖縄に立ち寄って、2週間ぶりに戻ってきたのだ。
 しかし、ただ戻ってきただけではなかった。
 大変なものを連れてきたのだ。
 それが未知のウイルス、新型コロナウイルスだった。
 乗船していた80歳の男性がこのウイルスに感染していたことが判明したのだ。
 その男性は既に香港で下船していたが、乗船中に咳などの症状を呈していたことから、乗客への感染が強く危惧された。
 そのため、発熱などの症状を有している人や濃厚接触の可能性がある人を対象に船内で検査が行われた。
 そして、乗客の下船を見合わせる旨の発表が為された。