アルバムを聞き終わったあと着替えを済ませた考子は、ソファに座ったが、落ち着かなかった。
 昨夜の続きが話したくてうずうずしていたのだ。
 
「いつでも伺いますよ」

『太陽系の神秘』を膝に置いた新がにこやかに微笑んだ。

「では、お言葉に甘えて」

 考子が居ずまいを正した。