「お、お前らッ、絶対言いふらすなよ!?」 塾したトマトのごとく耳まで赤くした泰紀くんがくわッとそう捲し立てる。 「言いふらすも何も、明日には全校生徒にバレてると思うけどね」 「あんな公開告白しちまったらなぁ」 「まぁ恵里ちゃんって他校の子だし、すぐに皆キョーミなくなるよ」 皆の冷静な返答に、泰紀くんは先程の自分のやり取りを思い出したのか頭を抱えて悶えていた。