「あ、それなら俺が写真撮ったから後で二人に送るよ」
「だったらこの四人でグループトーク作るか?」
「お、名案じゃん。稽古始まったらそこで色々共有しようか。えっと、グルートークってどこから作るんだっけ」
「しっかりしろよ聖仁!」
からから笑った瑞祥さん。聖仁さんの手元のスマホを覗き込み「まずここを押してだなぁ」と話し込み始める。
相変わらず仲良いなぁ、と天叡さんは少し呆れたように肩を竦めて笑った。
夏休みの間は聖仁さんに対してぎこちない態度を取っていた瑞祥さんだが、自分の気持ちを自覚して受け入れたのか、今は以前と同じように話せるようになった。
少し赤く染った瑞祥さんの横顔を見る。
あとはお互いにお互いの気持ちを伝えれば二人とも幸せになれるのに、二人とも気持ちを伝えようとしないのが見守っている側としてはもどかしい。
この際何かきっかけを作ってあげようかなんて一瞬思ったけれど、二人の恋路を共に応援している親友の恵里ちゃんと「何があっても見守る」と約束したことを思い出しかぶりを振る。
二人の気持ちはもう同じなんだから、きっと神さまが良いように導いてくれるはずだ。