ひたすら褒め続けると満足したのか、眞奉は目を細めて少し嬉しそうな顔をしたあとに姿を消した。「御用がありましたお呼びください」と頭の中に彼女の声が響く。
誤解が解けたようで何よりだけれど、妖の姿になる時は事前申告制にしてもらおうと心に決める。
「さーて、話すこと話したし俺はちょっと里の方手伝ってくるわ」
「俺も、行く」
「お、なら俺らも」
信乃くんに続いてみんなもゾロゾロ立ち上がる。
私も、と足に力を入れたところで背中に激痛が走って呻き声をあげる。この短時間に何度目だろうか。
「無理しちゃだめだよ、巫寿ちゃん。背中の傷、塞がってはあるけど妖刀で切られたみたいだから残穢が残ってるんだ」
「二三日朝晩ちゃんと清めれば問題ないって言ってたし、治るまではゆっくり休んで」
「そうだぞ。里のことは俺らに任せとけ!」
とんと胸を叩いた皆。頼もしい笑顔に私も頬が緩む。
今はみんなの言う通り、大人しく治療に専念しよう。
神楽殿に白い朝日が差し込む。外はようやく日が昇ったらしい。
清々しい陽の光に、皆はどこか嬉しそうに目を細めた。



