心当たりがありすぎる推察に恐る恐る眞奉を見上げる。肯定こそ無いものの割と物はハッキリ言うタイプなので、否定しないということはつまりそういうことなのだろう。
そういえばかむくらの社で眞奉と初めて会った時も、盛大に怯えてしまった記憶がある。
「ご、ごめん! 怖くない、もう怖くないよ! 確かにあの頃は魑魅に襲われたばかりで、妖そのものが怖かったけど、今はあやかしの友達もできてすっかり平気だから!」
眞奉の視線がなんとも気まずい。
「それに眞奉の妖の姿、凄く綺麗だなって思ったよ! 毎日見せて欲しいくらい」
そら言い過ぎやろ、と信乃くんの呆れ気味のツッコミが入る。
だってこれくらい言わないと信じて貰えなさそうなんだもの。
「いつも助けてもらって凄く感謝してる。どの姿の眞奉も、大好きだよ」
心の底から出た本音だと伝わるようにしっかり目を合わせてそう伝える。眞奉の瞳が僅かにきらりと光った次の瞬間、ポンッと軽やかな音を立てて薄い煙が登ると大型犬くらいの翼を生やした妖が目の前に現れた。
眞奉の完全な妖の姿がこれなのだろう。
「ヒッ……め、めちゃくちゃ綺麗! 素敵! 可愛い!」
両手を叩いて容姿を褒める。
「今巫寿、"ヒッ"って言わなかった?」
「言った言った。聞こえた」
「可愛いは無理あんだろ」
「俺は、可愛いと思う」
「必死だな……」
眞奉は好きだし妖ももう怖くはないけれど、蛇はちょっと苦手なんだもん!



