言祝ぎの子 陸 ー国立神役修詞高等学校ー


思えば、眞奉は自分から表に出てくるタイプではなかったので、これまで皆に紹介するタイミングがなかった。


「えっと、こちらは私が使役している十二神使の────」

「十二神使ィ!?」


素っ頓狂な声をあげて仰け反った皆。祝寿(いこと)お兄ちゃんに初めて眞奉のことを話した時と同じ反応だった。

ちょっと待ってどういうこと!? 十二神使って審神者だけが使役できる存在なんじゃないの!? ていうかいつの間に使役したんだよ!?

怒涛の勢いの質問攻めに今度は私が仰け反った。

眞奉のこれまでや禄輪さんとのこと、出会った時の話をかいつまんで説明すると、皆は開いた口が塞がらないのか「ほぇぇ」「はぇぇ」とずっと空気が抜けていた。

何も知らない頃に眞奉と結びを作ったからあまり衝撃はなかったのだけれど、今の私なら皆と似たようなリアクションになったはずだ。


「そっちの神修は規格外が多いと思っとったけど、真打は巫寿やったんか」


膝の上に頬杖をついた信乃くんが深く息を吐いた。

十二神使は双方の合意さえ取れれば使役関係を結べるわけだし、そんなに規格外でもないと思うんだけれど。


「十二神使と、仲良くなりたい」

「そら無理やわ。十二神使は主以外基本眼中にないからな」


興味深げに眞奉を見つめていた瓏くんは少し残念そうな顔をした。

そういうものなの?と眞奉を見上げると、彼女は包み隠さず「ええ」と答えた。