そうこうしている間に療養所の下まで着いた。療養所の正面玄関前で遊んでいた慶賀くんと子供たちが「おーい」と手を振ってくる。


「それでは私はこれで」

「あ、はい! ありがとうございました」


社務所へ戻って行く背中に頭を下げて、慶賀くんたちに駆け寄った。