唯一引率で着いてきていた高等部三年の学年主任の先生は、特に事情を説明することも無く学校へ着くと直ぐに鞍馬の神修の先生へ私たち引き渡した。

急に鞍馬の神修へ向かった理由は説明するつもりはないらしい。

何はともあれ、異文化交流学習は続行される。明日の夜から私たちは鞍馬の神修の学生に混じって勉強することになる。


「まぁ色々腑に落ちん事はあるけど……」


信乃くんがそう言って両隣りの鬼市くん瓏くんと目を合わせる。皆はニッと笑って私たちを見た。


「ようこそ、鞍馬の神修へ!」