まさか、そんなことを言われるだなんて思ってもいなかった。素直に、離縁を認めてくれるとしか、考えられていなかったのだ。


思わず部屋にあった、飾られている真剣に手を伸ばす。


「お、おい!!」


尊に止められる中、もう我慢ができないと小春は剣を抜き、自分の身体に突き刺した。



グシャッという肉が裂ける音と共に、血が噴き出る。

力なくその場に倒れ込み、最期に見たのは愛おしかった人の焦った顔。