「っ!?」
ゾクッと、悪寒が走りました。
(ベキッ、バキッ、ねちゃっ)
死体を踏み潰す音が聞こえます。そちらをみて――。
(――ドゴンッ!)
考えるより先に飛び退きました。
見れば、私が先程までいた場所に大剣を振り下ろした巨大な影。
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<オーガジェネラル> A(興奮)
ハイオーガが経験を積み進化した災害級の魔物。
ハイオーガを超える怪力、頑丈さ、知能をもち、自然治癒力に優れる。
ある程度の技量を持つようになり、下位種の指揮能力を持つ。
ごく稀にだが、他の鬼系下位種族の指揮能力を持つものもいるが、社会性は低い。
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来ましたね。
力は向こうが上、スピードは私、ですかね。大剣術スキルは私の方が上だと思いたいですが……。
思考は一瞬。その短い間の出来事でした。
私がその鬼を確認した直後、異形の肉塊がその鬼に襲いかかります。
それを、たった一振りです。
多少切り飛ばされたくらいならすぐに再生するはずのそれは、ただでさえ強い力に魔力を纏わせたその一振りで、跡形もなく、吹き飛びました。
冷や汗を流しつつ、自分のステータスを確認します。
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<ステータス>
名前:アルジュエロ /F
種族:吸血族(人族)
年齢:18
スキル:
《身体スキル》
鑑定眼 言語適正 (魔力視) (神聖属性適性)→光属性適性 吸血lv5 高速再生lv5 大剣術lv5 淫乱lv4 威圧lv3 魅了lv2 隠密lv1
《魔法スキル》
ストレージ 創翼lv6 飛行lv4 魔力操作lv7 火魔導lv4 水魔導lv6 土魔導lv4 風魔導lv6 光魔導lv5 闇魔導lv5 隠蔽lv MAX
称号:(転生者) 吸血族の真祖 (12/10^16の奇跡) 強き魂 (魔性の女) (副王の加護) 寂しい人 うっかり屋
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成長が早いです。いくつか『声』は聞き逃していたようで、スキルも増えています。考察するのは後にしましょう。
問題は、あの化け物と戦って、私が勝てるか。生き残れるかということ。
戦場にはAランク以上の人もいるはず。安全を優先するなら飛行で離脱すべきです。
……でも、最悪でも逃げられるんですよね。
「『挑戦は人を成長させる』、でしたか。そうですね、挑戦、しましょうかね。」
私は、あの鬼がやったように、全身に魔力を纏います。
そして、剣を構えました。