一瞬表情が強張ったリオラさんでしたが、何事もなかったかのように会話を続けられたので、お礼を言って訓練所へ向かおうとしました。
すると、リオラさんにが手招きして来ます。不思議に思って近づくと、
「あの、称号とスキル、隠蔽された方がいいですよ。あとお洋服も。お名前はされているようですが」
……あぁ!!
忘れていました。何の為に〈隠蔽〉を貰ったのか……。
再度お礼を言って離れつつ急いで〈隠蔽〉をかけます。
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<ステータス>
名前:アルジュエロ(川上弘人) /F(M)
種族:吸血族(人族)
年齢:18(18)
スキル:
《身体スキル》
鑑定眼 言語適正 (魔力視) (神聖属性適性)→光属性適性 吸血lv5 高速再生lv3
《魔法スキル》
ストレージ 創翼lv5 飛行lv3 魔力操作lv4 火魔導lv3 水魔導lv4 土魔導lv3 風魔導lv3 光魔導lv4 闇魔導lv5 隠蔽lv MAX
称号:(転生者) 吸血族の真祖 (12/10^16の奇跡) 強き魂 (副王の加護) 寂しい人 うっかり屋
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これでいいですね。かっこで囲われているのが隠蔽中のものです。
リオラさんは名前がないのは〈隠蔽〉だと思っていたようですね。今はしっかり変わってます。称号は突っ込みませんよ? ええ。
適性を隠蔽したのは、『吸血族』が光系統の魔法を使うには先天的に光属性適性のスキルを持っている必要があると管理者に聞いていた為です。こそこそ使うのは面倒ですからね。それと、例の宗教国家への用心もあります。
新しく覚えた〈魔力操作〉は昨日のあそ…ゲフンッゲフン! 訓練の成果でしょう。
水と光が四なのは、レーザー系の難易度が他より高かったのでしょうか。水は他のも試しましたけど、光は適正がありますしね。闇は種族の恩恵ですね。
結構あがってますね。
……なるほど、確かにこれだけ成長が早いと思い上がるかも知れませんね。私は大丈夫です。消されたくないので。
ところで、魔導? 魔法だったはずですが、なぜでしょう? 後で聞いてみましょうか。
あとは……、そういえばリオラさん、服がどうたら言ってましたね? 鑑定眼!