とある締切日、家。
「モモ先生〜。鷲見が原稿取りに来ましたよ〜!」
「原稿はないのでお帰りくださーい」
いつものことながら、モモは笑顔で鷲見を追い返す。
「なんでですか!? 原稿締め切りは今日までなんですよ!!」
「れいちゃんとケンカして、私は今それどころじゃないんです」
「えっ、ケンカ!? モモ先生、アンタ光香さんになにしたんですか!」
「なんで当たり前のように私が加害者やねん」
「え、違うんですか?」
「まぁ、そうなんだけどー」
「そうなんかい!」
「うん」
「……まぁ大丈夫ですよ。光香さんは優しいから、ちゃんと謝れば許してくれますって」
「そーかなぁ……」
「そうですそうです。あ、謝るって分かります? 心を込めてごめんなさいって言うんですよ」
「アンタもしかして、私をアホだと思ってる?」
「えっ、違うんですか」
「ちっとオモテ出ろや」
※無事仲直りしました。