「えええっ」

とっくに暗くなったスマホの画面に叫ぶ。

奇跡が起きた。俺、相良先輩に遊びに誘われたんだ。

もしかしたらいつもの取り巻きの先輩たちがいたりするかもだけど、それでもいい。

相良先輩から誘われる日が来るとは……!

「うーわわわわ!」

なんともいえない喜びがお腹の底から湧き上がってきて、じっとしていられない。

スマホを持ったままベッドの上で泳ぐ。

こんなに日曜が待ち遠しいと思ったのは、生まれて初めてだった。