翌日、出社してすぐに彼を昼食に誘った。
時間は1時にした。
周りに人が少ない方が話しやすいからだ。
「でかい話だな」
こちらの話を聞き終わった彼の第一声だった。
考え込むような表情になったので断られるかと思ったが、「でも、面白い」と言って食後のコーヒーをうまそうに飲んだ。
「協力してくれるか?」
思わず前のめりになったが、彼は腕を組んで、また考え込むような表情になった。
それからが長かった。
コーヒーと水を飲むだけで一切口を開かないのだ。
一心に何かを考え続けているようで、会社に戻る間も無言を貫いた。
「社内より社外を優先すべきだな」
会社に戻ってエレベーターに乗った時、独り言のような声が聞こえた。
見ると、彼は行き先階の数字を見つめながら頷いていた。
「絶対に社外からだ」
そう言い残してエレベーターを降りた。
彼の行動は早かった。
異業種交流会で知り合ったメンバーに次々に声をかけ、1週間も経たないうちに会合の日時と場所を決めていた。
案内のメールが来た時には驚いたが、彼の感覚では当たり前のスピードのようだった。
時間は1時にした。
周りに人が少ない方が話しやすいからだ。
「でかい話だな」
こちらの話を聞き終わった彼の第一声だった。
考え込むような表情になったので断られるかと思ったが、「でも、面白い」と言って食後のコーヒーをうまそうに飲んだ。
「協力してくれるか?」
思わず前のめりになったが、彼は腕を組んで、また考え込むような表情になった。
それからが長かった。
コーヒーと水を飲むだけで一切口を開かないのだ。
一心に何かを考え続けているようで、会社に戻る間も無言を貫いた。
「社内より社外を優先すべきだな」
会社に戻ってエレベーターに乗った時、独り言のような声が聞こえた。
見ると、彼は行き先階の数字を見つめながら頷いていた。
「絶対に社外からだ」
そう言い残してエレベーターを降りた。
彼の行動は早かった。
異業種交流会で知り合ったメンバーに次々に声をかけ、1週間も経たないうちに会合の日時と場所を決めていた。
案内のメールが来た時には驚いたが、彼の感覚では当たり前のスピードのようだった。