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なんで返信がないの?
アイラはパソコンの受信画面を食い入るように見ていた。
いつもはメールを打つとすぐに返信があるのだが、昨日からなしのつぶてなのだ。
もしかして……、
なんらかのアクシデントに見舞われたかもしれないと思うと、気が気ではなかった。
ナターシャは戦場に近いところにいるのだ。
それに、トランスニストリア地域でキナ臭いことが起こっていることを考えると、何があってもおかしくないのだ。
もう一度メールを打った。
『返信して』というだけの短いメールだった。
しかし、5分経っても、10分経っても、30分経っても返信はなかった。
使いたくないんだけど、
仕方なくスマホを手に取ったが、盗聴されている不安がどうしても拭えなくて何もせず机の上に置いた。
それでも1時間が過ぎると我慢できなくなった。
ナターシャの番号をタップしてスマホを耳に当てた。
しかし、聞こえてきたのは自動録音の声だった。
マナーモードにしているか電源を切っているかどちらかだったが、電源が切られているに違いないという思いを消すことができなかった。
何があったの?
スマホを持つ指の震えが次第に大きくなるのを止めることができなかった。
なんで返信がないの?
アイラはパソコンの受信画面を食い入るように見ていた。
いつもはメールを打つとすぐに返信があるのだが、昨日からなしのつぶてなのだ。
もしかして……、
なんらかのアクシデントに見舞われたかもしれないと思うと、気が気ではなかった。
ナターシャは戦場に近いところにいるのだ。
それに、トランスニストリア地域でキナ臭いことが起こっていることを考えると、何があってもおかしくないのだ。
もう一度メールを打った。
『返信して』というだけの短いメールだった。
しかし、5分経っても、10分経っても、30分経っても返信はなかった。
使いたくないんだけど、
仕方なくスマホを手に取ったが、盗聴されている不安がどうしても拭えなくて何もせず机の上に置いた。
それでも1時間が過ぎると我慢できなくなった。
ナターシャの番号をタップしてスマホを耳に当てた。
しかし、聞こえてきたのは自動録音の声だった。
マナーモードにしているか電源を切っているかどちらかだったが、電源が切られているに違いないという思いを消すことができなかった。
何があったの?
スマホを持つ指の震えが次第に大きくなるのを止めることができなかった。