そんな日常を過ごし1ヶ月経った頃、俺は驚いた質問をされる。
「ねぇ、たっくん。僕、他校の子に告白されちゃった。彼女作るって言ったらどうする?嫉妬しちゃう?」
キラキラした目でこちらを見てくる。
「え?」
希望に彼女?
告白された?いつ。
ずっと俺と一緒にいたのに。
俺のことが好きなんじゃないのかよ。
冗談だったのか?
悩むほどの相手なのか?
「たっくん、だって恋人になってくれないでしょ?もうそろそろ、恋人作ってもいい年頃かなと思って、ずっと一方通行だし。可愛いんだよ、その女の子、髪長くてツヤツヤで、肌も白くてもちもちで」
「なんだよそれ」
一方通行って、まんざらでもないとか俺の気持ち気付き始めてたんじゃないのかよ。
ていうか、俺が伝えてないのか。
「勝手にしろよ」
俺は、大事な時に突き放してしまった。
「たっくん…僕のことどうでもいいんだね、わかった。今日の放課後、返事してくるね」
「あぁ」
これでいいんだ。
男同士なんだ。
恋人関係になる必要なんてないんだ。
仮に恋人になってどうする?
俺たちが社会に認められるのか?
親になんて説明するんだ。
あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛
ムシャクシャする。
その日1日、無視をした。
トイレについてこようが、プリントを渡されようが、お弁当一緒に食べようと言われようが、全て無視した。
考えたかった。
自分の気持ち。
だって、あんなに俺のことが好きで、ベタベタしてきてたのに。
急に彼女作ろうとするなんて。
どういう風の吹き回しだよ。
今までのはなんだったんだよ。
そう思うとムカついた。
希望が居なくても、平気だと思ってた。
何度話しかけられても彼女作ることが受け入れられなくて、無視しても、希望が傷付いた表情するのは、やっぱり悲しくなって、心が傷んだ。
やっぱり、俺、好き…なんだよな。希望のこと。
自分の気持ちに気付いた俺は、急いで下駄箱まで向かい靴を履き替えた。
放課後、返事するって言ってた。
どこで?
他校の子って言ってたよな。
正門を見ると、他校らしき女の子がモジモジしながら、顔を赤く染めて待っていた。
明らかに話を聞いた女の子だ。
髪が長くて?
肌も白くて
もちもちって、ちょっと顔がふっくらしてるだけじゃねえか。
「あの」
「あ、はい…!何か」
「希望は?」
「え?あ、白戸くんのお友達ですか?」
「まあ、小さい頃からの腐れ縁っていうか…幼なじみっていうか…」
「まだ来ていません、白戸くん遅いですね」
「希望に告白したっていう方ですか?」
「あ、聞いてました?白戸くんなんて言ってましたか?」
「いや、髪が長くて、肌が白くて、もちもちって…それは余分か…」
「ふぇぇ…、もちもち…、もちもち…」
彼女は、ほっぺを両手でつまみ、ぷにぷにとしていた。
「あれ、なんでたっくんが話してるの」
「希望…」
「ごめん、この子と話あるから向こう行ってて」
「…は?俺のことは…」
「いいから、無視してたのたっくんじゃん。あっち行ってて」
「わかったよ、その代わり、俺も話あるから必ず戻ってこい」
「話?戻って来いって、どっか行くのたっくんじゃん、まあいいけど」
希望は、女の子と話をすると言って、俺を遠ざけた。
遠くで話をしている希望を見ると、嬉しそうに微笑んでいて、楽しそうだった。
世間話をしているのか、女の子も話が楽しいのか笑っている。
その方がいいのか、男同士なんて暑苦しいものじゃなくて、純愛な男女の恋愛。
その方がいいのだろうか。
俺はもう一度考えた。
自分の気持ちは、変わらなかった。
どうしても隣で笑っている希望の顔が見ていたいし、隣にいないと不安になってくるのは、やはり好きだからなんだろうな。
自分の気持ちに気付いた時には、もう止められなくなってて、もっと触れたい、もっと近付きたいって、そんなことばかり浮かんでしまう。
希望、ほかの女のところ行くのか?
なぁ、俺じゃなくていいのかよ。
希望。
ずっと、俺のそばにいろよ。
頼むから離れないでくれ。
離れて遠くで見守る俺は、きっと酷い顔してたと思う。
「ねぇ、たっくん。僕、他校の子に告白されちゃった。彼女作るって言ったらどうする?嫉妬しちゃう?」
キラキラした目でこちらを見てくる。
「え?」
希望に彼女?
告白された?いつ。
ずっと俺と一緒にいたのに。
俺のことが好きなんじゃないのかよ。
冗談だったのか?
悩むほどの相手なのか?
「たっくん、だって恋人になってくれないでしょ?もうそろそろ、恋人作ってもいい年頃かなと思って、ずっと一方通行だし。可愛いんだよ、その女の子、髪長くてツヤツヤで、肌も白くてもちもちで」
「なんだよそれ」
一方通行って、まんざらでもないとか俺の気持ち気付き始めてたんじゃないのかよ。
ていうか、俺が伝えてないのか。
「勝手にしろよ」
俺は、大事な時に突き放してしまった。
「たっくん…僕のことどうでもいいんだね、わかった。今日の放課後、返事してくるね」
「あぁ」
これでいいんだ。
男同士なんだ。
恋人関係になる必要なんてないんだ。
仮に恋人になってどうする?
俺たちが社会に認められるのか?
親になんて説明するんだ。
あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛
ムシャクシャする。
その日1日、無視をした。
トイレについてこようが、プリントを渡されようが、お弁当一緒に食べようと言われようが、全て無視した。
考えたかった。
自分の気持ち。
だって、あんなに俺のことが好きで、ベタベタしてきてたのに。
急に彼女作ろうとするなんて。
どういう風の吹き回しだよ。
今までのはなんだったんだよ。
そう思うとムカついた。
希望が居なくても、平気だと思ってた。
何度話しかけられても彼女作ることが受け入れられなくて、無視しても、希望が傷付いた表情するのは、やっぱり悲しくなって、心が傷んだ。
やっぱり、俺、好き…なんだよな。希望のこと。
自分の気持ちに気付いた俺は、急いで下駄箱まで向かい靴を履き替えた。
放課後、返事するって言ってた。
どこで?
他校の子って言ってたよな。
正門を見ると、他校らしき女の子がモジモジしながら、顔を赤く染めて待っていた。
明らかに話を聞いた女の子だ。
髪が長くて?
肌も白くて
もちもちって、ちょっと顔がふっくらしてるだけじゃねえか。
「あの」
「あ、はい…!何か」
「希望は?」
「え?あ、白戸くんのお友達ですか?」
「まあ、小さい頃からの腐れ縁っていうか…幼なじみっていうか…」
「まだ来ていません、白戸くん遅いですね」
「希望に告白したっていう方ですか?」
「あ、聞いてました?白戸くんなんて言ってましたか?」
「いや、髪が長くて、肌が白くて、もちもちって…それは余分か…」
「ふぇぇ…、もちもち…、もちもち…」
彼女は、ほっぺを両手でつまみ、ぷにぷにとしていた。
「あれ、なんでたっくんが話してるの」
「希望…」
「ごめん、この子と話あるから向こう行ってて」
「…は?俺のことは…」
「いいから、無視してたのたっくんじゃん。あっち行ってて」
「わかったよ、その代わり、俺も話あるから必ず戻ってこい」
「話?戻って来いって、どっか行くのたっくんじゃん、まあいいけど」
希望は、女の子と話をすると言って、俺を遠ざけた。
遠くで話をしている希望を見ると、嬉しそうに微笑んでいて、楽しそうだった。
世間話をしているのか、女の子も話が楽しいのか笑っている。
その方がいいのか、男同士なんて暑苦しいものじゃなくて、純愛な男女の恋愛。
その方がいいのだろうか。
俺はもう一度考えた。
自分の気持ちは、変わらなかった。
どうしても隣で笑っている希望の顔が見ていたいし、隣にいないと不安になってくるのは、やはり好きだからなんだろうな。
自分の気持ちに気付いた時には、もう止められなくなってて、もっと触れたい、もっと近付きたいって、そんなことばかり浮かんでしまう。
希望、ほかの女のところ行くのか?
なぁ、俺じゃなくていいのかよ。
希望。
ずっと、俺のそばにいろよ。
頼むから離れないでくれ。
離れて遠くで見守る俺は、きっと酷い顔してたと思う。