長い長い夏休みが明けたら、日々はあっという間に過ぎ去っていった。冬の気配はすぐそこまで来ていて、短い秋はすでに終わりを告げようとしている。
 十一月になった。あれから礼とは必要最低限の会話以外交わしていない。俺を送ると言い出すことも、迎えにくることもなくなった。廊下で会っても、互いに目を合わせることはない。家族の前では申し訳程度に会話をするが、学校では完全に他人になった。
 ある意味正しい距離感なのかもしれない、と最近は思うようになった。むしろ今までが近すぎた。間違っていた距離感が修正されただけだ。
 古賀の告白は、嬉しかったが丁重に断りを入れた。帰ってしまう直前に家まで会いに行った俺を、『普通は振るために家まで来る人はいないよ』と、古賀は呆れたように笑っていた。


「香月くん、じゃあ……よろしくね」
 神妙な面持ちのクラスメイトにそれを手渡された俺は、顔をしかめずにはいられなかった。
「我が三組の命運がかかってるから。くれぐれも、よろしくね」
「念押しやめて。そもそも俺はまだ承諾してないっていうか、勝手に話が進められてるだけで」
「はーい、つべこべ言わずに早く着替えてくるぅー!! ここで待ってるから三分以内ね!!」
 シャッとカーテンを閉められた俺は、鏡に写る俺の絶望に満ちた顔と対峙することになった。


 話は遡ること、一ヶ月前。
『はーい今日は文化祭のことで決めなきゃいけないことが二つあります』
 我が三組の文化祭実行委員は、陽キャ代表の女子の三塚さんがやることになった。
『一つ目はクラスでの出し物でーす。案がある人どうぞ〜』
 俺の通う高校の文化祭は、毎年十一月の初めに行われることになっている。高校に入っての初めての文化祭、勿論クラスのみんなの盛り上がりは準備すら行われていない段階から最高潮で、様々な意見が飛び交った。
『じゃあ多数決の結果、お化け屋敷で! 他のクラスと被ったらまた調整とかあるんで、よろ〜』
 黒板に記されたお化け屋敷、という白文字が、赤い丸で囲われた。
『それじゃ次。コッチはちょっと揉めると思うんだけど……』
 そんなことを言いながら三塚さんの顔が曇るので、周りのクラスメイトがざわざわとし始める。
『えー、ゴホン。今から、女装する男子を決めます!』
 案の定、ざわっとクラス中がどよめいた。当たり前だろう。何が楽しくて女装なんかさせられなければいけないんだ。進んで手を挙げる奴なんかいるはずがない。
『みんな知ってるかもしれないけど、ウチの学校では毎年三学年合同のお題に沿ったコンテストが行われるんだけど、今年は女装コンテストなんだって。で、その優勝賞品が……』
 ゴクリ、と息を呑む音があちこちから聞こえてくる。
『優勝者のいるクラス全員まとめて、焼肉店への招待券! やるしかないっしょ!』
 再び教室中がどよめいた。バイトも許されず金欠な高校生にとって、無料で焼肉が食べられるというのは何と贅沢なことだろう。
『ってことで、女装する男子を決めます! 自薦他薦問わないので、遠慮なく指名してくださ〜い』
 そうは言っても、自薦などする者は現れるわけがない。ぽつぽつと誰かが指名されていく中、不意に誰かが俺の肩を叩いた。
『ねえねえ、香月くん』
 振り向けば、隣の席の女子だった。
『出てみたら?』
『え? 嫌だよ』
『これ女子の間でちょっとした噂になってるんだけどさ、香月くんってメガネ外すとめっちゃ可愛い顔してるんだよね』
 一体どうしてそんな噂が立ったのだろう。俺が校内でメガネを外すときなんて、たまに埃がついてしまったときぐらいしかないというのに。
『ね? 絶対大丈夫だから、どうかな?』
『俺には無理。もっと他に適任がいると思うよ』
『そこ、なんか揉めてるけどどうしたの〜?』
 最悪なことに、俺達の会話に気付いた三塚さんが声を掛けてきた。
『香月くんがいいと思って、説得中です!』
『無理です』
『こんな感じです』
 いくら説得されようが、俺が頷くことはない。だって大勢の前で顔を晒して女の格好をするだなんてあまりにも屈辱的すぎる。
『隙あり!』
『うわっ』
 そんな俺の固い意思も虚しく、近くにいた男子が俺のメガネを奪っていった。
 メガネを外された俺の素顔を、クラス全員が凝視している。せっかくここまでメガネを徹底して素顔を隠し通してきたのに、台無しだ。
『よし。香月くんでいこう』
『いや待っておかしいって』
 即決して黒板に俺の名前を書き始めた三塚さんに立ち上がって抗議をするが、周りにいたクラスメイトに無理やり椅子に沈められた。
『頼むよ香月。俺達の焼肉のために犠牲になってくれ』
『おまえしかおらん。絶対優勝しよう』
『ふざけんな! ぜっったい、出ないからな……!』


 そして迎えた文化祭当日。登校して早々クラスメイトの巨体の男子にとっ捕まえられた俺は、三塚さんと男子達が見守る中、カーテンで仕切られた更衣室で女物の服を渡されて着替えを強要させられているわけだ。
(なんだこれ、どうやって履くんだよ、クソ……!)
 スカートのホックが見つからずあたふたしていると、終わった〜?と外から声が掛けられた。まだと答えると、早く早く〜!と急かされる。
 なんとかホックを付けて、靴下まで履き終えた俺は、己の姿を見た。どこから借りてきたのか女子の制服の上に、やたら萌え袖のベージュのカーディガンを羽織っている。スカートは太ももが見えてしまいそうなほどに短くてスースーして気持ちが悪い。
 それに何より、絶望的に似合っていない茶髪ロングのウィッグ。これはもう、いっそ外してしまった方がいいのでは。
 独断でウィッグを外した俺は、外からのぶーぶーうるさい野次に耐えきれず、勢いよくカーテンを開けた。目の前には、俺を見て目を大きく見開く三塚さんを始めとするクラスメイト達の姿がある。
「……どうすか」
 しばらくしても何の反応も返ってこない。笑うならいっそ潔く笑ってほしい。気まずさを感じつつも嫌々ながらそう聞いてみた。
「……ごめん、もう頭の中で焼肉食べてた」
「気が早すぎない?」
「優勝しかないわ、コレ。勝ち確。ちょっとメイクしてあげるからこっち来て!」
「いやここまで頑張ったんだからもうこれで許して。メイクなんて嫌……」
「ハイ男子、香月くん無理やり連れてきて!」
「え、でも、女子に乱暴するなんてちょっと……」
「誰が女子だよ!」
 柔道部の巨大の男達が揃ってモジモジとし始めるので、イライラした俺はその足を蹴り上げた。



『優勝は──、一年三組、香月未凪くん! おめでとうございます!』
 あれよあれよとステージに立たされた俺は、王冠と『おまえが優勝』という襷を掛けられ、パシャパシャとフラッシュの光を浴びている。
『香月くんのクラス、一年三組の皆さんには焼肉招待券を差し上げます! 是非クラスのみんなで行ってきてください!』
 よっしゃー!とクラスメイト達が喜ぶ声が壇上にまで聞こえてくる。舞台袖では三塚さんが深い深いガッツポーズをしているのが見えた。

(あれ……俺、何してるんだろう)
 ずっとされるがままに思考を無にして過ごしてきた一日が、ようやく終わろうとしている。
 長いようであっという間の一日だった。コンテストを終えた俺は、疲れた身体を引きずりながら廊下を歩く。とりあえず早くこの忌々しい服を脱ぎ捨てて、違和感のある化粧を落としたい。
「あ! あの〜! 写真いいっすか」
 廊下の向こう側から、俺に気付いた二人の男子生徒が声を掛けてきた。
「あ、はい。撮りますね」
「いやそうじゃなくて、ツーショお願いします!」
「えっ?」
 男子生徒はあろうことか俺の隣に並ぶと、もう一人の男子がその様子を撮影している。そして二人が入れ替わって、再び撮影が行われた。
「ありがとうございます! ステージ見てましたけどめっちゃ可愛かったっす!」
「ありがとう、ございます……」
「すみません、私達もいいですか!?」
 気付けば女子の集団が近くまで迫ってきていて、俺は圧倒されながら、されるがままに写真に写った。
 そうしていつの間にか廊下には長い列ができていて、俺の隣を代わる代わる違う人達が並んでは写真を撮影していくのを、俺はどこかふわふわとした気持ちで客観的に見ていた。
 ずっと、女みたいだと言われることが嫌だった。可愛いなんて言葉は嫌味でしかないと思っていたし、身長もあいまってどう頑張っても男っぽくなれない自分が好きになれなかった。
 けれど今回素顔を晒して、こんなにたくさんの人に嬉しい言葉をたくさんもらって、少しだけ自分のことを認められたような気がする。
「ありがとうございました! これからも応援してます!」
 最後の一人を見送った後、ようやく一息つくことができた。昼過ぎに終わったはずのコンテストだが、時計を見ると既に十五時を指していた。
(何も食えてない……。屋台で何か買おうかな)
 控え室に戻ろうと歩を進めた矢先、正面から歩いてくる人物に気付いて咄嗟に足を止めた。

 目を奪われるミルクティーベージュ。その気怠げな眼差しと視線がぶつかったとき、心臓が勢いよく跳ねた。
 よりにもよって一番見られたくなかった人の視界に入ってしまった。早くこの場を退散しなかったことが悔やまれる。俺はなるべく平常心を装いながら、再び足早に歩き始めた。

 十メートル、五メートル、一メートル。

 その横を通り過ぎる瞬間、俺と同じ柔軟剤の匂いがした。なんだか無性に泣きたい気持ちになって、俺は咄嗟に振り返った。
「……っ」
 言葉が出てこない。俺と違って礼は一度も振り返ることなく、遠ざかっていく。
 別に期待していたわけではないけれど、何のリアクションもないことに自分でも思っていたよりもショックを受けたようだ。
(そう、だよな。嫌われても当然のことを言ったんだ)
 もうあの人の中に、俺はいないのかもしれない。そう思った瞬間、走馬灯のようにあの人と過ごした日々が駆け巡る。

 最初の頃、ひたすら無視されたこと。
 母さんを傷付けて、ぶん殴ってやったこと。
 喧嘩していたはずなのに、上級生に絡まれた俺を助けてくれたこと。
 少しずつ会話をしてくれるようになったこと。
 怪我をして助けを求めたのが、あの人だったこと。
 おんぶされながら、初めてあの人の過去に触れたこと。
 送っていく迎えにいくってうるさかったこと。
 絶対遅かっただろうに、俺のペースに合わせて歩いてくれたこと。
 夜な夜な勉強を教えてくれたこと。
 わからないことを何度聞いても嫌な顔ひとつせずに、根気よく教えてくれたこと。
 初めて二人で年相応に遊んだこと。
 二人で作った飯を、二人で食べたこと。
 ゲイであると打ち明けた俺を、笑わないで受け入れてくれたこと。
 キスされて頭が真っ白になって、夜通し寝付けなかったこと。
 誰かのものになって初めて、自分の感情に気付いたこと。

 思い返してみても、礼のそばにいる時間は楽しくて大切な時間だった。今になってはもう返ってこないけれど、あれは俺にとっての『幸せ』だったのだろう。
(俺が礼を、好きになってしまったから)
 勝手に好きになって、勝手に余裕がなくなって、勝手に傷付いて、最低な八つ当たりをした。
 謝りたかった。でも、話を聞いてもらえるかわからない。礼からはハッキリと拒絶の意思が見える。臆病な俺は、こうして声を掛ける勇気さえ持てなかった。
 一人で乗り越えなければいけない。自分が招いたことなのだから、自分で解決しないと。また礼と前みたいに笑い合えるように。
 ──でも、どうしたらいいんだろう。モヤがかかった頭は色んな感情で埋め尽くされて、今にも自分が押し潰されそうだ。

「あれ? 未凪?」
 声が聞こえて顔を上げると、オバケ役の黒い布を身に纏った田所がいつの間にか俺の前にいた。
「うわ、近くで見るとマジで可愛いな。飽きるほど見た顔なのにちょっとときめいたわ。ってか、こんなとこで何してんの?」
 いつもは喧しい声が、今はなんだか救いの声のように聞こえる。
「なあ、田所」
「ん?」
 田所の顔に塗ってある謎の黒いペイントを見た瞬間、なんだか気が抜けて、ふっと笑いが漏れた。同時に頬を、何か温かいものが伝うのを感じた。

「……どうしよう。俺、今辛いかも」

 言葉にして吐き出せば、惨めな気持ちになるのかもとずっと不安だった。だけど、違った。
 酷く安心した。そして、肩の荷が降りた。
「……は、どうしたおま、ちょ待って、ハンカチ! うわっ! ハンカチねーし!」
「っふは、笑わせんなよ」
「いや笑わせてるつもりねえし! とりあえず移動しよ、な? 俺の布で顔隠す?」
「そうしたら田所素っ裸になっちゃうだろ」
「下着は着てるっつーの!」
 通常運転の田所に肩を震わせて笑いながら、大粒の涙を流す俺を、田所はおろおろとした様子で空き教室まで連れて行ってくれた。



 空き教室の机と椅子を借りて、向かい合わせに腰を掛ける。窓の外からは楽しそうな笑い声が聞こえてきて、校内放送では後夜祭がもうすぐ始まるという内容のアナウンスが掛かっている。
 楽しげな校内の雰囲気から切り取られた教室の隅で、ぽつぽつと今までの全てを語る俺を、田所は珍しく真面目な顔をして静かに話を聞いてくれていた。

「なーるほどなー……」
 全てを話し終えた後、田所は遠い目をしながら仙人のような顔をしてそう呟いた。
「引いた?」
「引くわけねーだろっ。それより俺は今モーレツに感動してんの!」
「何が? 感動する話あった?」
「お、ま、え、が! 初めて俺を頼ってくれたことにだよ!」
 額を人差し指で小突かれて、ジンジンと痛む。田所は本当に感動しているらしく、少し涙ぐんでいる。
「あの超絶頑固で己の道を行くので他言無用、みたいな顔してる未凪がさあ! 俺なんかにアドバイスを求めてくるなんて、こんな日が来るなんて……」
「もういいから。恥ずかしいんだけど」
「うう、すまん……。ちょっと親戚の叔父みたいな気分になってる」
 顔を両手で覆って鼻を啜る田所を、俺は何とも言えない顔で見ることしかできなかった。
「とにかくまあ、大変だったな。でも伊竜さんもおまえのこと嫌いになったとかではないだろ。あんなに仲良かったんだから」
「……そうかな」
「うん。あと話聞いてて感じたのは、おまえら圧倒的に話し合いが足りんな。会話が全部一方通行っつーか、なんか食い違ってる気ぃすんのよな」
 確かに田所の言う通りだ。振り返ってみれば俺は肝心なことを礼に伝えることを避けていたせいで、言わなくてもいいことだけをぶつけてしまっていた。
 もう一度チャンスがあるなら、話し合うことができるのなら、何かが変わるのだろうか。
「伊竜さん達このあとの後夜祭でバンドで出るんだとよ。知ってる?」
「知らない。何それ」
「伊竜さんがギターボーカル、川上先輩がドラムで市木先輩がベースやるんだって。さっきクラスの女子が言ってた」
「人がうじゃうじゃ集まりそうだな」
「それな。多分エグいと思う」
 そういえば一度礼とカラオケに行ったとき、めちゃくちゃ歌が上手くて圧倒されたのを覚えている。顔がいいだけではなく料理もできて歌まで上手いとか、前世で一体どんな徳を積んだのだろう。
「少しは楽になったか?」
「うん、ありがとう。大丈夫」
「それならよかった」
 田所は安堵したように目尻を下げた。
「とりあえず後夜祭観に行こうぜ、気晴らしになんだろ。まあ、悩んでる当の本人も出てるんだけど。辛くなったら、俺もいるし」
「そうだな。……田所、俺の友達でいてくれてありがとう」
「……おまえ急に泣かせにこないで?」
 こんな風に自分の悩みを打ち明けられて、真剣に聞いてくれる友人がいること自体が、俺にとっては奇跡的な話だ。
 誰かに自分の悩みを話すということは、自分にのしかかった荷物を分け合うということなのかもしれない。俺の上に乗っかっていた重荷は、幾分か軽くなった。俺の負担の半分を担いでくれる、そんな友人を改めて大切にしていきたいと強く思った。

「みーっけた」

 唐突にそんな声が聞こえたので顔を向けると、ドアに寄りかかってこちらを眺める赤髪の姿が見えた。
「こんなとこにいたのかよ。俺ずーっと探し回ってたんだぜ?」
「うお、市木先輩。しゃっす」
「ちわ〜」
 礼のカラフルな髪色の友達の片割れだ。礼と校内で喋らなくなってからは、絡まれることもなくなっていたはずだ。
 市木先輩はズカズカと教室内に入ってくると、俺の隣で立ち止まった。ずい、と馴れ馴れしく肩に手を回される。
「なー、後輩クン。いい加減オニーチャンと仲直りしてくんね?」
「へ?」
 言っている意味がわからずに瞠目する俺を見て、先輩はニヤッと笑った。
「もうすぐ後夜祭の本番なのにさー、アイツ超絶機嫌悪くて困ってんの。このままじゃ最悪逃亡する」
「……どうして、俺に」
「アイツの機嫌が良くなるのも悪くなるのも、総じて君のせいって決まってんのよ」
 意味のわからない言いがかりをつけられて、俺は困惑した。礼が不機嫌な理由はわからないが、俺が行って機嫌が治るとは到底思えない。だってもう三ヶ月も口をきいていないのだ。俺と違って礼があの喧嘩をそんなに長く引きずっているとは思えない。
「俺には、どうすることも。俺が行ったところで、多分ますます怒らせるだけだと思います」
 動揺を抑えながらそう答えると、市木先輩はきょとんとしたような顔をして瞬きを繰り返した。
「っはあー、なるほど。兄が兄なら弟も弟だな」
 何か納得したように頷いた先輩は、俺のそばからすっと離れた。
「ごめん友人。この子借りてくわ」
「は? ……うわっ」
 かと思いきや、突然俺のことを米俵のように担ぎ上げたのだ。ぶらんと宙に浮く手と足をジタバタとさせて、何とか抜け出そうとしてみる。
「未凪〜、頑張れよ! 話し合いだぞ、話し合い!」
「ほら行くよ。暴れたら落ちるから」
「うわ、ちょっと、こわっ……」
 先輩の言うとおり、少し動いただけで地面に頭をぶつけそうになって、ひゅっと喉が鳴った。
 俺は大人しくだらんと両手をぶらさげながら、久しぶりに対面するあの人と何から話したらいいのかと、回らない頭で一生懸命思考を巡らせるのであった。