「あっという間でした、地球での暮らしは」
「ほんとうに。……白雪さん、私たちの星まで、まだまだ時間がかかるわ。少しお休みになられます?」
「もう少しだけ、この星を眺めていたいんで。マジでヤバいくらいキレイ」
若い白雪の言葉使いに、年嵩の白羽は微笑んだ。
二人は、暗黒宇宙の中で一際輝く美しい星を、宇宙船の窓から見下ろす。
「ーーさん、どうしてるかな」
「えっ?」
「ううん、なんでもないです。じゃあ、少し寝ようかな」
白雪は、大きなあくびをして宇宙船の窓から離れた。
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