異世界召喚された聖女(仮)3つのカタチ

「聖女の祈りさ」

「祈り?」

「聖女は神の恩寵《おんちょう》をいただいている。だから清き想いで祈るんだ」

「私…清くないよ」

「星来はこの村を見てどう思った?」

「…可哀想とか、助けたいって…」

「お店も助けるための資金集めだよね。何か行動できる星来は優しくて勇気のある綺麗な心を持ってるよ」

「レイヴン褒めすぎだよ」

「本当にそう思うから言ってる。だから祈ってみて」

「…わかった。1人じゃ寂しいからレイヴンもやってね?」

「うん」



星来は深呼吸し、両手を組んだ。

レイヴンは星来の手を乗せ、一緒に祈った







【どうか、この村の人たちが元気になりますように】