✱✱✱✱✱✱✱ Side レイヴン✱✱✱✱✱✱✱


「今日もお手伝いありがとう、レイヴン。本業大丈夫なの?」

「うん」

本当は大丈夫ではなかった。
星来が来てから本業の研究が疎かになった上に聖女伝説の謎や星来が元の世界に帰る方法を探さなければならない…が、レイヴンは星来と一緒に居たいから寝る時間を削っている状態だ。




「星来はなんだか手慣れてるね」

「そうかな?実家がお店でお手伝いしてたからかも」

「へ〜」

(最初に出会った時は不安そうに情緒不安定だった星来は今はイキイキしていて楽しそうで僕まで楽しくてたまらない)


テキパキ仕事をする星来に見惚れていたレイヴン

(研究室に籠もってばっかだからイキイキした女の子初めてかもしれない…すごく素敵な子だね、星来は)



(アレルヤやクリスみたいに好きな感情を隠さない2人が羨ましい)

星来が2人の気持ちに全く気が付かないのは嬉しいのか悲しいのか複雑なレイヴン



「…ずっとこのまま居てくれればいいのに……あ…」



レイヴンはそっと気持ちを押さえ込んだ


(星来が困る事はしたくないんだ…)