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アレルヤが星来の自室ドアを開ける

「!」

「ちょっ…!ノックしてよ」

アレルヤは急いで閉める。
「ん、どうされましたか?」
星来を呼びに来た、レイヴンとテレーゼはアレルヤに止められて睨まれる

「もういいよ〜」と声をかけられ部屋に入ると

「!!」

レイヴンは星来の姿に言葉を失った。


支給された服を着た星来。
星来の世界ではクラシックワンピースに近い。

「おや、聖女様の礼服も支給されたのですね」

聖女用の礼服は純白のロングスカートで所々にレースをあしらわれ気品があって美しい。

「はい、国王や貴族たちの前やら儀式で着るんだそうですね」

「ええ、近いうちに聖女お披露目パーティが行われますよ。」

「け、欠席します!」
庶民育ちの星来からしたらパーティなんてハードルが高いのだ。

「軽く一言挨拶していただくだけで結構ですし、美味しい御馳走が出ますよ」

「ん〜御馳走は惹かれるなぁ」
「僕たちがエスコートするから困ったらすぐ頼ってね」

「レイヴンとなら安心そうだね」
「…うん」と嬉しそうに呟くレイヴン


「ところで今日は何かご用でも?」

「星来様がよろしければ街に出かけてみませんか?」


「行ってみたい!」