シュトッフェルはクリスの部屋を尋ねた。

「あ、父上!!」
嬉しそうに駆け寄り、シュトッフェルに抱きしめてもらう


「クリス、聖女様に会いに行ったんだって?」

「はい!ボクから挨拶しに行きました」

「そうか、偉いな。どうだった?」
クリスの頭を撫でる

「ただの庶民でした。本当にあんな女を嫁にしなければいけないのですか」

クリスは内心、星来が気になって仕方なかった

「そうだ。お前は次期国王であり、聖女を娶《めと》り妻にする。これは決定事項だ」




「さあ、お薬を持って来た。飲みなさい」

小さな瓶を差し出す

「う…父上、ボクはこの薬が苦手です。」

「飲まないと治らないんだぞ?」

「はい」と小さく返事をし、飲み干すクリス


カランと音を立て、瓶を落とす。

クリスは眠ってしまった



「ふふ。クリスお前は本当に素直で可愛い息子だよ」


怪しく笑うシュトッフェル