✱翌朝✱

朝食は食べなかった。

心配したレイヴンが尋ねてきた。隣にはアレルヤがいる
「聖女様…お食事をされてないと…聞きまして」

「ありがとうございます、お優しいですね」

「いえ…」
レイヴンは頬を赤く染めた

「それは果物?」

星来レイヴンの手に持っているものが気になった

「はい!食事が無理ならと甘いお飲みでもと思いまして…」

レイヴンに言われるまま、アレルヤが搾り器を使い、果物をを搾るとフレッシュジュースが完成した。

「甘くてほんのりしていて美味しい!」

一口飲んだ星来は感動して笑顔になるとレイヴンはまた頬を染めドキドキしていた。


レイヴンは星来への気持ちを隠すようにフレッシュジュースを飲んだ。
アレルヤはジュースを無表情でイッキ飲みしていた。


「お元気になられて…よかったです。聖女様」
「あの私の事は星来って呼んでください。あと敬語もなしでいいですよ」

「僕も呼びすてで敬語なしでお願いします。…えっとせ、星来」
「わかったよ、レイヴン」

「あ、アレルヤも同じで構わないって言ってる」
「え?いつ言ったの?」
「今さっきだよ。アレルヤはこう見えてお喋りなんだよ。星来の事は召喚された時に一目惚れだってさ」

「……」
レイヴンが楽しそうにアレルヤを見るとそっぽを向いた

「えー…」
アレルヤの意外な一面が判明した