「もう! なんなのよ、あいつ……。ほんと腹立つ!」
 エレベーターを降り、人けのないことを確認すると、坂巻成美は叫ぶように言った。感情を発散しようと脳がシグナルを出しているのか、コツコツと響くヒールの音も、いつにも増して大きくなって耳に届く。
 会社のセキュリティゲートに入館証を叩きつけるようにかざしたのは、成美の意思だった。
「明敏のやつ、そっちから予定を空けといてって言ったくせに……。いっつもそう。接待だの、付き合いだのって、わかるよ? そりゃ社会人だから? 急に予定が入ることだってあるでしょうさ」
 入館証を鞄の奥底に仕舞いながら、想像の彼氏を目の前に召喚し、まくし立てる。
「でもさ。今日はさ、今日くらいはさ、断ってくれても良いじゃない。わたし、誕生日なんだよ? 何が楽しくて、誕生日当日にドタキャンを喰らわなきゃならないわけ? プレゼントはひとりの時間ですってか。はは、ふざけるな!」
 溜まった毒素を吐き出すつもりが、悲しさや虚しさを通り越し、バカバカしくて笑えてきた。
「それで? 自分で予約したレストランに、誕生日を迎えたわたしがキャンセルの電話してって、どういう仕打ち? お前が予約した店だろが。電話一本掛けられないほど大事な用事ですか。はーん、お前の尻拭いが、とっておきのサプライズってか。本当、いい度胸してるわ」
 頭の中に、笑顔の彼が浮かぶ。反省の色一つも見せない脳内彼氏を消すように、成美は両手を大きく払った。
 小言を口にしながら駐車場に行き、車のロックを解除すると、持っていた鞄を助手席に放り投げてエンジンを始動する。
「はあ……。どこかでお酒でも飲みたい気分だけど、車だしなぁ」
 ハンドルに顎を乗せたまま、車を置いて帰るか、自宅でひとり酒を煽るかを真剣に考えたが、結局翌日の出勤のことが頭を過り、車で帰ることにした。
 その時ふと、先日会社の同僚である千佳に言われたことを思い出す。

「成美、知ってる? ここから二駅となりの駅にある骨董品屋さん。おばあちゃんが一人でやられてるお店らしいんだけどね、そこのおばあちゃん、不思議な力を持ってるんだって」
「不思議な力?」
 成美は眉根を寄せて繰り返すも、千佳の表情は明るい。彼女は昔から、こういう類の話が大好物だった。
 会社の給湯室にあるコーヒーメーカーでコーヒーを淹れながら、千佳の話に耳を傾ける。
「なんでも、店で売られているものに、色んな力が宿ってるみたいなの」
 そんな根も葉もない噂話を、どうしてそこまで真剣な顔つきで話せるのだろう、と成美は心底不思議に思う。
「何その胡散臭い話。まさかとは思うけど……そんな話、本気で信じてるの?」
 だってね、と千佳は一層目を輝かせて続ける。
「この前、私の地元の先輩がそこで『探し物の見つかるコンパス』を買ったみたいなの。そしたらなんと――」
「見つかったんでしょ? 購入品名から察するに」
「話の腰を折らないでよ! ……まあ、そうなの。それがね、二年前から行方不明だったピアスだったんだって」
「絶対に偶然じゃない。そもそも、どうやって使うのよ? コンパスって、丸を綺麗に書くための道具よ?」
「使い方は聞いてないけど……でも、見つかった場所がね、椅子の脚に付けてたカバーの中よ? 普通そんなところ、急に探そうと思う?」
 話の腰を折るな、と言われた手前、むしろ、どうしたらそこに入れられるのよ、という言葉は飲み込んで、「カバーって、床が傷つかないように、滑りやすくする、あれ?」と成美は話を合わせた。
「そうそう、それ! コンパスを買った日に突然、そこが気になったみたいなの」
 どれだけ迫真の表情で迫られようと、それが偶然の域を出ることはない。
「そう言われてもねぇ……」
 反論の言葉が漏れないように、成美は淹れたばかりのコーヒーを啜る。すると千佳が、含み笑いを浮かべながら口を開く。
「しかも、この話にはまだ続きがあって」
「そんな変な顔しないで。怖いから」
「なんとね……今は、そのコンパス自体が行方不明なんだって」
 そう言って千佳は一人、給湯室に響き渡るほどの大声で笑った。
「やっぱりインチキじゃない!」
「こらこら君たち、まだギリギリ定時内だぞ? もう少し、頑張りなさい」
 成美が突っ込みを入れると同時に、呆れ顔の上司は言った。どうやら、千佳の笑い声を聞いて給湯室まで様子を見に来たようだった。
「すみませーん」
 ふたりは揃って頭を下げる。が、その体勢のまま成美へと顔を向けた千佳の表情は、まるで謝罪をする際の顔ではなかった。
「とにかく時間がある時、一度行ってみて。他にも色々と置いてあるみたいだから」
「早く席に戻りなさい」
 学校の先生に叱られている気持ちを思い出しながら、成美は会釈で上司の横を抜け、デスクへと戻った。

 ――あのお店って、まだやってるかな。
 腕時計に視線を落とすと、時刻は十九時を少し回ったところだった。こんな気持ちのまま帰宅するより、馬鹿らしい話のネタでも拾いに行った方がマシかもしれない。
 むしろ、こんな時くらいしか行こうとは思わないだろう。
「どこだっけか……あ、あった」
 千佳とのチャットの履歴を探し、店の住所を確認する。あの話をした後、一方的に送られてきたものだ。目的地の設定を済ますと、ここから十二分の距離と表示された。
「意外と近いじゃん。じゃ、ちょっくら覗きに行きますか」
 いたって普通のお店だったよ。そう千佳に報告する日を想像しながらアクセルを踏み、成美はゆっくりと車を走らせた。
 いつもと違う道。子どもの頃、遠回りをして帰った時の感覚と似ている。対向車のライトに目を細めている間も、不思議と心が躍る。
 千佳の話を信じているわけではない。それなのに、高鳴る鼓動が可笑しくて、成美は頬を緩ませた。さっきまで怒っていた自分が馬鹿らしかった。
 目的地周辺を知らせる案内が、車内に流れる。大通りから通りを数本、中に入ったところだった。
「んー。本当にこの辺なのかなぁ。もしかして、千佳の住所が間違っていたとか? ……ありえるな。考えないようにしよう」
 そう呟きながらも周囲を確認し、徐行運転で車を進ませる。すると、辺りの店からは少しばかり浮いた趣のある店が、ヘッドライトに照らされた。
「あ、たぶんこれだわ」
 近くにあったコインパーキングに車を停めると手早く鞄を取り、店へと向かう。店には看板こそ出ていなかったが、窓に小さく『骨董品 いまふく』と書かれている。
「まだやってるといいけど……」
 薄暗い店内を覗く。外見とは違って小奇麗な店内には、骨董品だけでなく、可愛らしい雑貨やアクセサリーも並べられている。
 ただ、人の気配だけは感じない。
 営業時間の記載もないので、恐る恐る店の扉を引いてみる。鍵は掛けられておらず、ぎ、ぎい、と蝶番のオイルが切れたような音とともに、中の世界と繋がった。
「失礼しまーす……」
 背を丸めながら、小さな声を走らせる。返事は返ってこない。
 しばらくその場で立ち止まっていると、成美は店の奥に飾られた一つの置物に目を奪われた。
「え、なにあの置物。可愛いんだけど」
「いらっ……しゃいませ」
 不意に掛けられた言葉に、どくん、と心臓が内側から叩かれたように跳ね上がる。ひゃっ、という情けない声まで上げてしまった。
 声の主は、小柄な女性だった。おそらく、これが千佳の言っていた店主なのだろう。胸には「今福チヨ」の刺繍が施されている。
「あ、すみません。勝手に入ってしまって」
「いえいえ。ここはお店ですから、勝手にお入りいただくのが普通ですよ」
 品のある、まったりとした話し方に温かな笑顔。それだけで、成美の心は落ち着きを取り戻す。
「中を……見させていただいても?」
「もちろんです。お店ですから」
 小さく息をつき、軽く頭を下げると、成美は先ほど見た置物の方へと向かった。
 それは、手のひらに収まりそうな大きさの、口元の緩んだ木彫りのカエルだった。
「やっぱり可愛い……ん、なになに……。え、どういうこと?」
 その置物には、今福の手書きと思われる文字で、説明書きがされている。
『このカエルは、記憶を食べます』
 一体、どういうことなのだろうか。成美はその置物を手に取り、多方面から見てみたが、なんの変哲もない、普通の置物にしか見えなかった。
「そういう……おまじないかな。ドリームキャッチャー的な」
「そのカエルはね、記憶を食べることができるんですよ」
 独り言が会話に変わる。振り返ると、今福は成美の真後ろに立っていた。
「ちなみにね、そのカエルは、わたしのお手製なんです」
「そ、そうなんですか」
 愛想笑いを好意と受け取ったのか、今福の顔にも笑顔が宿る。
「人間、生きていれば色々なことを経験しますでしょ? 良いことも、悪いことも。そういった記憶を、このカエルは食べてくれるんですよ」
 さぞ当たり前の話をするように今福は言った。返事に困りながらも、成美は言葉を選びながら尋ねる。
「記憶を食べるっていうのは、その……気持ちを落ち着かせる、アロマみたいなものってことなんですかね?」
 リラックス効果で嫌な気持ちを忘れさせる。それを誇張して、記憶を食べると言っているのではないか、と成美は思った。
 しかし、今福はゆっくり首を振る。
「いいえ、本当に、記憶を食べるんです。ですから、食べられた記憶のことは、記憶からなくなります」
 ヤバいお店に来ちゃったかも――成美の第六感が、そう叫んだ。
「お嬢さんだって、忘れたい気持ちのひとつ、持っておられるでしょう? そう言う記憶はね、いっそのこと無かったことにしてしまった方が、案外楽だったりするの。いつまでも引きずって尊い時間を奪われるより、よっぽど良いことだと思いますよ」
 急激に喉が渇き、言葉が詰まって出てこない。瞬きだけを繰り返す状況で、今福は言葉を続けた。
「このお店に来ることも、気になる商品に出会うことも、決まっていたことなんです。あなたは引き寄せられた。こちらのカエルは、今のあなたにとって必要な物ということです。あとは、自分の気持ちに素直になればいい。ただし――……」

 窓から流れ込む風が、火照った身体を冷やしていく。信号が赤へと変わり、成美は大きなため息をついた。
「ああ……どうして、買っちゃったんだろう」
 助手席に視線を移す。鞄の上に置かれたビニール袋からは、カエルの置物が顔を覗かせている。
「まあでもね、今日ドタキャンされたし? その記憶が消えるなら? 本当じゃないにしてもね、気休め程度にね……はあ、誕生日に何してるんだ、わたしは」
 とんだ誕生日プレゼントだよ、と呟くと、信号は青に変わる。
 深々と頭を下げて見送りをしてくれた今福を思い浮かべながら、成美はまた、アクセルを踏んだ。

 時刻は二十二時を回った。帰宅してからシャワーを浴び、軽い食事も済ませている。
「明日は有給休暇も取ってるし、今日くらい、酔っぱらっても良いよね」
 濃い目に作ったウイスキーを片手にソファに座る。グラスを回すたび、美しい音色とともに氷がウイスキーとひとつになっていく。
 その音を楽しみながら、一口ずつ嗜んだ。
「そういえば、あのカエル……」
 唐突に思い立ち、鞄に閉まっていた置物を手に取った。
「きみは本当に、記憶を食べてくれるのかしら」
 彼氏の明敏からは、ドタキャンの連絡が来た以降、なんの音沙汰もない。スマホの画面を見つめると、アルコールに隠れていた成美の中の苛立ちは、すぐに再沸騰した。
「あー……やっぱり腹が立つ。試しにこの記憶、食べてもらおうかな。たしか使い方は――」
 なにが「試しに」だ、と自分に突っ込みながら、成美は今福に教わったやり方を実践する。
「このカエルを両手で包むようにして、あとは強く念じるだけ……だったよね。よし、このむかつく記憶よ消えろ、消えろ、消えてくれー」
 何度も口に出しながら、あの連絡が来た瞬間のことを思い出す。
 しばらく強く念じた後、成美は我に返った。
「……ってわたし、何やってんだ? ちょっと飲み過ぎちゃったのかな」
 スマートフォンが振動する。明敏からだった。
『成美。今日は本当にごめん。この埋め合わせは必ず、必ずするから!』
 その文字を見つめ、グラスを口に運ぶ。もう一度読んで、また、グラスに口をつける。
「……変なの。明敏ったら、なにに謝ってるんだか……。とりあえず、別に良いよ、っと」
 あまりに強く作り過ぎたのか、頭がふわふわとし、睡魔が襲ってくる。
 彼からの返事も待たずに成美はベッドに横になり、そのまま目を閉じた。
 ――翌日。仕事終わりの千佳が、家に遊びに来ていた。
「昨日はごめんねー。予定が無ければ飲みにも行けたんだけどさ。明敏くん、ちゃんと連絡くれた?」
 千佳は怪訝そうな顔で成美に問う。
「明敏? うん、連絡きてるけど?」
「あれ、もう怒ってないの? てっきりまだ怒ってると思って、こんなに甘いものも買ってきたのに」
「怒るって、わたしが? なんで? 何かあったっけ?」
 きょとん、とした表情のまま目を見開き、千佳は手に持った白い箱を落とすように机に置いた。
「何かって……昨日、成美の誕生日デートをドタキャンしたことじゃない。ずっと前から楽しみにしてたのにって、私にもあんなに愚痴を……」
 成美は頭を捻り、昨日の記憶を辿ってみたが、どうしてもそのことを思い出せない。
「え……と、そうだったっけ? 覚えてないな……昨日、飲みすぎちゃったからかも」
「もう、しっかりしてよね。それにしても、明敏は何年経ってもちっとも変わらないね。成美じゃなかったらとっくの昔に別れてる……って、なにあれ? あの気味の悪いカエル」
 テレビ台の脇に置かれたカエルの置物に、千佳の顔は引きつる。
「ああ、あれね。実は昨日、千佳が言ってた骨董品に行って買ったのよ。『記憶を食べるカエル』なんだって」
「記憶を……成美。あのカエル、もう使った?」
 急に真面目な表情で、千佳は言う。咄嗟に捕まれた手は、彼女のひんやりとした体温を伝えている。
「あー、うん。使ったよ。あれ、そういえば、何に使ったんだっけ」
「まさかだけどさ、あのカエルが、本当に記憶を食べちゃったんじゃない?」
 またその話? と笑ったが、千佳の真剣な顔は崩れない。カエルも変わらず、薄っすらと笑みを浮かべたようにこちらを見つめている。
「ど、どうなのかな。でもそれが本当だとしたら、わたし、結構ラッキーかも」
「ラッキー?」
「だってわたし、明敏からドタキャンを喰らったら、絶対に許さないし、許せないもの」
 千佳はその大きな瞳で、音が聞こえてきそうなほどの瞬きを繰り返す。
 そして少しの沈黙の後、ゆっくりと口を開く。
「試して……みる?」
「試すって、このカエル? 遊び半分はちょっと怖くない? それに、あの店のおばあちゃんもあんまり――」
「大丈夫だって。もし怖いのなら、終わった後にカエルの記憶も食べてもらえば良いじゃない」
 まあ、それもそうか、と承諾すると、成美はカエルの置物を取り、千佳に渡した。
 それが成美の、カエルに関する記憶の全てだった。


 ――夜道に一台の車が走る。辺りはすっかり暗くなっていた。
「ふふふ。良いデータが取れたわ」
 千佳は興奮を抑えながら、ヘッドライトに照らされる、途切れ途切れに引かれた白線を見ながら口にする。
「まったく成美ったら、くだらない記憶しか消さないんだから」
 あれじゃあ宝の持ち腐れよ、と笑みを零した。千佳の頭には、鞄にしまったカエルのことだけが浮かんでいる。
「あの調子だと、成美がこのカエルの記憶を思い出すことはなさそうね。あとはこれを使って商売すれば、大金持ちだって夢じゃない。いや、使い方によっては、もっと凄いことだってできるかも。……ふふ、人生、なんて簡単なのかしら」
 次から次へと、夢や妄想が広がっていく。できないことなど何もない――そうも思えた時だった。
「あ、あれ? おかしいな」
 千佳は何度も目をこする。しかし、目の前にある信号の、色が見えない。
 あっという間に視界はぼやけ、声も出ず、身体さえも動かすことができなくなった。
 何かの意思に導かれるように、車の速度は上がっていく。そして目の前で、ハンドルは右へと舵を切り始めた。
 ――あぁ、だめ! ぶつかる……!
 その瞬間、鞄に入れていたはずのカエルの置物が、千佳の視界に飛び込んだ。カエルは千佳の手に収まり、不気味な笑みを浮かべている。
 ――もしかして、このカエルが……。
 どん、と強い衝撃が走ると、何かがボンネットの上を転がり、フロントガラスに当たった。意識が遠のいていく中、千佳は何かと目が合った――そんな気がした。

 気が付くと、千佳は警察署で取り調べを受けていた。
「わからない、本当にわからないの……! そうだ、成美。友人の成美に聞いてください! 信じられないかもしれないけれど、全部あのカエルの仕業なのよ!」
 事情聴取を行う警官は、呆れた顔で千佳を見ている。
「ですから。何度もお伝えしているように、既に坂巻さんにはお話を伺っています。その上で、彼女はカエルのことなど何も知らないと言っているんです。そもそも、あなたの所持品の中に、カエルの置物など、ありませんでしたよ」
 膝の上で握った拳が、小刻みに震える。
「そ、そんな……。違う。絶対に私じゃない!」
「もう一度お伺いします。この防犯カメラの映像。ここに映っているのは、あなたですよね? ここで歩道を歩く人を撥ねたあと、物凄いスピードで現場を立ち去っている……。事故現場には、あなたの車の破片も残っています。あなたが軽傷であることが、奇跡なんです。さすがにこれだけの証拠が残っている以上、言い逃れはできないと思ってください」
「おかしい。ここだけ記憶がないなんて、絶対におかしいわよ……」
 いっそのこと、この記憶を忘れてしまった方が楽なのではないか。と千佳は考えたが、所持品はすべて押収されている。残っているのは事故直前までの記憶と、この動かぬ証拠となった映像だけ。
 今の千佳には、大粒の涙を堪える力も残っていなかった。


 これは一体、いつの記憶なのだろう。
 言われた場所も、人も、状況も、何一つとして記憶には残っていない。
 それなのに、それを言う女性の声だけがはっきりと、頭の中を漂っている。
 成美はひとり、女性の言葉を口に出す。

『ただし、カエルが食べられる記憶の量は決まっています。その量を越えた時は……一生忘れられない記憶の中で、苦しむことになるでしょう。くれぐれも、使い過ぎにはお気を付けください』